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海外

初めての海外駐在 勢いが大事なとりあえず話せる言語学習

初めての海外駐在、言葉にまつわる心配事はつきません。

普通は海外駐在って英語ペラペラな人とかが行くんだから問題ないでしょ、と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

特に中小企業だと人手が十分でなかったりするので、ちょっと英文が読める程度でも「チョットイッテキテクレナイ?」みたいになります。

事前に準備しようとしたって大した時間もないし、出たとこ勝負の勢いでなんとかなるのか?と不安になります。

ということで、こんな不安に寄り添うよが今回のテーマです。

  • 急な海外駐在だけど英語も現地の言葉も話せない、、、
  • 勢いでなんとかなんてなるの?
  • 英語と現地の言葉どっちを覚えた方がいい?

多分、大丈夫です。人間腹を括った時が一番強いはず。

ちなみに私自身の雑魚リーマン時代の海外駐在経験を踏まえて話は展開していきます。当時の何も腹を括った覚えがないのでそれでも大丈夫だったということも付け加えておきましょう。

当時の私の状況
  • 東南アジアを中心とした自社工場の管理職に島流…もとい駐在することに
  • 郷に入りては郷に従え、現場じゃ英語なんて使わねーことを現場で学ぶ
  • できらぁ!! と日本を出国した為、大慌てで現地の言葉話さなくっちゃ

そして、やったことのまとめはこんな感じ。

とりあえず話す為のまとめ
  • 挨拶から始める
  • 職場で使う単語と熟語優先
  • 文法無視
  • 言葉を生み出す

細かい話はこの後に続きます。

「とりあえず話せる」で仕事はできる?

「とりあえず話せる」で仕事はできる?

私の経験上ではなんとかなりました。(試行回数N = 1 のサンプルとしては頼りないものかもしれませんが、、、)

ただし、業務自体は把握していることが前提条件です。新人として海外就職を目指している人にはあてはまらないかもしれません。

業務を把握した上での海外駐在を前提にすれば、言語学習の範囲はかなり絞り込めます。

必要な単語数も限定できますし、業務上の会話の流れを掴むにも知識という後ろ盾があるのでハードルは下がります。

メールや書類であれば翻訳アプリやネットの引用を活用すれば対策可能です。

しかも、業務に関して言えば、ほぼパターン化されたフレーズを毎日使うことになるので記憶の定着も早いです。

作業や目的そのものを理解していれば仕事に特化した言語学習の難易度はそれほど高くありません

もしも私が一から全てを学ばなければいけない状況だったとしたら、勢いだけでは上手くいってなかったかもしれません。

勢いが大事なとりあえず話せる言語学習

勢いが大事なとりあえず話せる言語学習

体系立てた勉強方法は色々な場面にも対応できる汎用性がある一方で、ものになるまでには時間を要するので、兎にも角にも仕事しなきゃならんのよという私みたいな状況にはちょっとハマりません。

勢いを活かした今回の学習方法は各個人の状況に特化した非常に限定的な方法ですが、特定の場面においては即効性が結構あります

とりあえず業務上のコミュニケーションを図ることをひとまずのゴールに定めています。

ちなみに、この投稿にも書いていますが失敗はあります、、、とりあえず致命傷は避けられますぜという感じです。

関連記事:マレー語とインドネシア語「似てる」けど「違う」 油断してたらやらかした

とりあえず話す為のまとめ
  • 挨拶から始める
  • 職場で使う単語と熟語優先
  • 文法無視
  • 言葉を生み出す

挨拶から始める

人付き合いの基本が挨拶なのは万国共通です。

とりあえず話せるようにするということは、結局のところ拙い言語レベルということです。現地の同僚に拙くても聞いてもらえるような関係性がなくては成立しないので、言語学習うんぬんの前に関係性の向上を考えます。

元気よく現地の言葉で挨拶をぶちかせばこちらが悪い人には見えないはず。相手にとっても自分たちの言語で元気よく挨拶されることに悪い気はしません。

少し話は逸れますが、自分がどんな立場で行くのかによっても現地の同僚や部下の身構え方は変わってきます

管理者として現地駐在となるパターンが多いと思うのですが、現地の人はかなりこちらを観察してきます。

なぜなら、日本よりも海外の方が従業員の解雇に関して冷酷です。もちろん従業員の権利もしっかりしているのですが、上司の権限もそれなりに強いので、こちらがどんな人間なのかを見極めるまでの距離感はかなりあります。

仲良しこよしになろうというわけではないですが、挨拶というきっかけを通して少しでも距離感を縮められると、勢いだけのコミュニケーションに役立ってくれます。

職場で使う単語と熟語優先

単語と熟語をある程度知れば勢いで会話することは可能です

外国人旅行客に単語だけの日本語で話しかけられても理解できることが多いですよね?まさにそれです。

さらに冒頭でも書いた通り業務上に特化したことなら、知識というヒントも合わさって、それなりな会話を繰り広げられます。

また、一度言語学習を始めてみると分かるのですが、知らない単語や熟語は何度聞いても理解不能です。ただの音です。

言語によっては、さらにリエゾン、リンキングと呼ばれる前後の単語が重なったり、単語の一部が欠落したりする現象で余計に理解不能な時があります。

正直、この辺は全てを網羅しようとすると相当な時間を要します。

業務が遂行できればいいと割り切り、職場でよく使われる単語や熟語やフレーズに特化して、意味と音を覚えることでとりあえず話せるようになるまでの時間短縮を行います。

誤解が生まれてミスが発生するのではという懸念があるかもですが、大事なことは文章にして準備しておけば良いです。

これも業務を知っているからことですが、絶対に誤解があってはいけない部分は先読みできます。

仕様書くらい大事なものはそもそも書面かされているでしょうし、毎日使う大事なことは文章を作ってまるごと覚えれば対応可能です。

関連記事:海外出張に向けた言語学習 一夜漬け的に単語しか学習しない方法のすゝめ

文法無視

テーマはとりあえず話せる、業務をこなせる言語学習です。

極論ですが、文法を無視しても会話は成立します。

こちらも極論ですが、文法を知らないと起こりうる問題はこんなところです。

  • 相手が配慮することなく話されると理解できない
  • 表現が冗長的になる
  • 大人らしい話し方にみえない
  • 新聞や現地の本が読めない

上から1〜3番目は最初からこちらが話せない状態で行っているので気にしても仕方ない部分です。

相手の話していることが分からない時は聞き返すしかないですし、全く分からなければ簡単な表現でゆっくりと話してお願いします。

こちらの表現が拙いのは仕方のないことなので、いずれ改善していきましょう。

4番目は、翻訳されたものや翻訳アプリで代替することで対応します。

言語を学ぶ上で文法はとても大事な部分ですが、今回のように仕事を第一の目的とする場合は後回しでもとりあえずはなんとかなります。

関連記事:仕事の為ならビジネス英語から始める。日常英会話は遠回り(っていうか難しい)。

言葉を生み出す

自らが主体的に動くようにすると職場限定の新しい言葉を生み出すことができます。

例としては規模が大きすぎるかもしれませんが、「5 S」なんかは世界中の工場に浸透した言葉です。

整理(せいり、Seiri)
いらないものを捨てる

整頓(せいとん、Seiton)
決められた物を決められた場所に置き、いつでも取り出せる状態にしておく

清掃(せいそう、Seisou)
常に掃除をする

清潔(せいけつ、Seiketsu)
3S(上の整理・整頓・清掃)を維持し職場の衛生を保つ

躾(しつけ、Shitsuke)
決められたルール・手順を正しく守る習慣をつける

引用:Wikipedia―5S

上記の引用は完全に日本語そのままを使っていますが、現地の言葉を組み合わせて本来はない言い方でもニュアンスが伝わるようなものだと定着することがあります。

実体験として、品質管理の際に的確な言葉を見つけることができなかったので、単語と単語を組み合わせ、現物サンプルとともに細かいニュアンスを伝えようと試みたことがあります。

現物サンプルのおかげで視覚的、触覚的にもニュアンスは伝わったので、現場で私が作った表現が現地の同僚たちにも定着しました。

正しい言葉遣いではないですが、仕事が回りゃいいんだよと考えれば悪くはないと思います。

当然ですが、超ローカル限定スラングなわけで、口癖になってると他所に行った時に「は?」って顔をされることがあります。

関連記事:英語を話すのが怖い 原因は「見栄」、対策は完璧さや根性ではなく「冷静さ」

とりあえず英語を学習?それとも現地語?

とりあえず英語を学習?それとも現地語?

汎用性が高いのは英語です。とりあえず話せるようになろうと思うなら現地語がおすすめです。

英語は世界の英語話者の人口は10億人とも15億人とも言われています。

海外ビジネスの場でも英語は公用語的な扱いになるので英語が話せれば取引先との商談は大体の国で可能になります。

でも、海外も日本と同じく英語が話せる人ばかりではないです。日本人は英語ができないと言われがちですが、実際のところは海外の人もそこまでたくさんいるわけではないです。

海外との取引で英語が話せる人ばかりに見えてしまうかもしれませんが、こちらと同様相手も英語を話せる人を準備しているわけなので当たり前っちゃ当たり前です。

確かに話せる人の割合は日本よりも高いかもしれませんが、地方に行くと英語が全く通じないなんてことはよくある話です。

駐在員として現地の同僚と一緒に仕事をすると英語を話せない人がそこそこいることに気付くと思います。

特に工場など職種の幅が広い職場などでは、経験上英語を話せる人の方が少数派ですし、英語を話せる人でもそこまで上手くないです。

とりあえず話そうとすると相手の言語レベルに依存する部分が多いです。相手もそこまで上手くない言語だと、こちらの拙い話では本当に誤解が生まれてしまうかもしれません。

確実に手っ取り早く、とりあえず話そうとするなら現地の言葉から覚えた方が確実性は高まります。

とりあえず話すが生む結束力

月並な話ですが人間一人で生きてはいけません。自分が住み慣れていない海外であれば、ことさら周囲の助けが必要になる時があります。

想像もしていなかった状況にぶち当たるのは海外駐在あるあるです。

文化や考え方、気質がさまざまな海外での仕事は、見たことねーよ!! ってトラブルに遭遇して自分一人ではどうにもならん、、、と思える時に支えてくれる現地の同僚たちの心強いこと、心強いこと

普段から現地の言葉を使って必死にコミュニケーションを取る必死な姿を見てくれていたのかなと思う瞬間です。

必死に日本語で伝えようと頑張ってくれる外国人を見ると私はとても応援したくなります。

多分、そういう感情は国境を超えても同じなのではないかと思います。

とりあえず話そうとする姿勢だけで結束力が生まれるわけではないですがきっかけには十分なります。

まずは話してみる。そこから良い方向に向かうことはたくさんあります。

まとめ

学習法というよりは心構え的な話がメインになってしまいました。

身も蓋もない話ですが勉強に近道はないと思います。でも、心構えをどうするかで自分自身の学習に対する姿勢は変わってきます。

主体性を持って自分が願えば自然と行くべき方向に体が向くと思います。

とりあえずでも話そうとすれば少しずつ現地の人たちとの関係は深まりますし、自分が興味を持てば相手も持ってくれます。

もっと良い関係を築きたいと思えば、もっと勉強しようと思います。

そういうサイクルが言語学習の基礎になります。

以上、最後までありがとうございます。

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