海外行きが決まったはいいけれど言葉の勉強をしなければいけない。でも、日々の業務で勉強時間の確保が難しい。
言葉の勉強はやることが沢山あって出発までに間に合う気がしない。
言語が特技という人であれば悩むことはないのでしょうが、そうではない人にとって言葉の壁という課題は難問です。
とりあえず勢いでなんとか乗り切れるというのが持論ですが、いつまで経っても勢いだけというわけにもいきません。
人によっては、とりあえず勢いでという方法に抵抗感がある人もいるかもしれません。
ということで、突貫工事で言語を学習するにはどうしたらいいかが今回のテーマです。
方法は至ってシンプル。タイトルの通り全力で単語だけ学習することです。
学生時代の一夜漬けを思い出しながら、限られた時間で如何に赤点を防ぐのかが鍵になります。
海外出張の準備から滞在中まで、押さえておきたいポイントを下記にまとめています。海外出張が不慣れだという人のお役に立てれば幸いです。
言語習得には本来時間が必要
言語を習得するには時間を要します。
例えば、英語は日本人が仕事で使えるレベルになるのに2000時間前後の学習が目安とされているそうです。
総学習時間なので学生時代の学習時間を引けば1000時間くらいになりますが、学生以降も勉強を続けているという当サイトと縁もゆかりもない人でない限り、ほとんど忘れていると思うのでやはり2000時間欲しいところです。
他の言語についても習得難易度に違いはあるでしょうが、英語と比較して極端に短くなるということはないと思います。
ということで、言語習得に2000時間必要とすると、1日2時間の学習で1000日間、3年弱を要します。半分の1000時間で習得できても、1年半近くです。
海外出張を目指した準備でもしておかない限りは、言語学習の時間は不足すると考えるのが妥当です。
本来であれば、一般的な教材を用いた言語学習がバランスの取れた良い方法だと思います。
しかし、バランスの取れた方法では海外出張に間に合いません。学習時間が不足することを前提とした時に考えるべきは選択と集中です。
一夜漬けで試験に臨む時に全範囲を一から勉強する人はいないと思います。山を張って最低限の結果が出るように割り切ります。
海外出張に向けた言語学習を準備していなかった場合も同じで、まず最低限の言語能力を確保すべく特定範囲に学習時間を集中させます。
もちろん、所詮一夜漬けです。言語の習得を目指すのであれば、地道に王道の勉強方法を続けることが一番の近道です。
今にして思えば、日々勉強しておけば開き直らずに済んだのにとは思います、、、
関連記事:頑張ってもすぐに結果は出ない現実との向き合い方(焦ったところで結果は変わらん)
言語学習の一夜漬けには単語が向いている
海外出張向け言語学習の一夜漬けに向いている学習方法は、ひたすら単語を暗記することだと個人的に思います。
文法を覚えても単語という中身を入れなければ文章は作れません。逆に単語しか知らなかったとしても並べるだけで意味が伝わらないわけではないです。
読み書きにしても、文法を知らない場合と単語を知らない場合とでは、単語を知らない方が文章を読めない、書けないとなることが多い気がします。(ソース無しの独断と偏見)
リスニングだって、聞いた単語の意味が分からなければ出てくる結果は聞き取れないのと変わりません。(単語を知らないのに、そもそもリスニング力が向上するのかは疑問ですが)
という感じで、他の要素よりも単語を多く知っておくことで何かしら突破口がある状況を作りやすいです。限られた時間を単語に集中させると効率が良さそうなことが分かります。
他にも単語に時間を集中させることで、こんなメリットがあります。
隙間時間に勉強しやすい
1単語の学習時間は短くて済みます。
ちょっと時間が空けば勉強ができますし、キリがいいところで終わらせることも難しくありません。
隙間時間を効率よく勉強に充てられるので学習時間を積み重ねられます。
言語学習を習慣化させるのが楽
単語の勉強であれば、隙間時間にお手軽に始められるので毎日続けることが、それほど苦にはなりません。
また、単語数という指標もあるので学習成果が分かりやすいです。
言語学習を習慣化させやすい特徴を持っています。
関連記事:サヨナラ三日坊主 やりたいことを簡単に習慣化・継続させるコツ
勉強に躓きにくい
単語の勉強は、ひたすら単語を覚える作業です。
覚えているかどうかだけなので、分からないところで躓く、進度が滞ることがなく、言語学習のモチベーションが下がりにくいです。
また、分からないところを人に聞いたり、調べたりということも少ないので、集中力が分散することを防いでくれます。
学習の成果が出やすい
先述の通り、まず単語数という分かりやすい成果を経験できますが、覚えた単語数が増えると色々できるようになります。
新聞の本文のような固めの文章であれば、理解できる部分が増えます。(見出しなどは独特な言い回しが多く文法や現地の使い回しを覚えないと分からない部分が多いです)
ニュース番組などはっきりと発音してくれる番組であれば、意味が分かる音が増えているので理解できる部分が増えます。
単語に集中した勉強をすると、ちょっとした進歩が分かるのでやりがいがでます。
おすすめの一夜漬け単語学習法
単語を覚えるコツはひたすら繰り返すことに尽きます。
如何にして飽きることなく、繰り返し単語の勉強を習慣化させられるかに焦点を当てて学習方法を検討します。
間違いは気に留めない
いくつもある単語を一度で覚えることは難しいです。
繰り返し学習していれば、間違った単語とも再び相見えることになるので気にしません。
リズム良く次の単語に進む方が集中力は持続します。細かいことは気に留めず、どんどん次に進むようにします。
複数の単語帳を梯子する
単語を繰り返し勉強する時に、同じ単語帳をまた一から始めるよりも別の単語帳を始めると飽きがこないです。
また、同じ単語帳ばかりを繰り返すと順番で意味を覚えてしまうこともある為有意義な勉強にならないことも。
何種類からの単語帳をローテーションで繰り返し学習すると効率が良いかなと思います。
発音と発音記号が載っている単語帳を選ぶ
単語と一緒に発音が聞け、発音記号も載っているものを選ぶと同じ学習時間で得られる情報が増えて便利です。
注意点は、情報が多い分集中力が分散してしまうことです。どうせ繰り返しやるんだしと一遍に覚えようとはせず、なんとなくあったなぁ位の感覚で情報に目を通すようにします。
繰り返すうちに、意識して覚えていたわけでもないのに、発音やアクセントが上手くなります。
規則性を探してみる
言語は人が作ったものなので何らかの規則性がみられます。しかし、英語の様に文字やら文法やら日本語と全く違う言語だと、我々日本人には気付きにくいです。
それでも、繰り返し勉強していると、似た字面の単語、綴りによる同一の発音など規則性が見えてくるようになります。
知らない単語の意味や発音が予測でき、予測が合っている場合は普段よりも記憶の定着が良いです。
規則性がないか仮説を立てながら勉強をすると気付きが多く、学習意欲の向上につながります。
言語を習得するなら王道が一番
単語のみに集中する学習方法は、所詮一夜漬け的な緊急措置でしかありません。
しっかりと言語を習得したいと勉強するのであれば地道にバランスよく学習する王道スタイルが一番です。
どんな教材を使うかは、その人のレベルや好みで選べば良いと思います。
個人的には無料の教材は上中級者向け、有料の教材はレベルに関わらず使えると考えています。
理由としては、無料の教材は情報の収集、取捨選択を自力で行う必要であり、一定以上のレベルにないと勉強が進まなくなってしまうからです。
本気で何かを覚えようと思ったら多少の出費は必要なのかなと思います。
関連記事:仕事の為ならビジネス英語から始める。日常英会話は遠回り(っていうか難しい)。
まとめ
限られた時間で一から始めて満点を取るのは非常に難しい話です。
時には諦めも肝心、最低限を目指す開き直りが時には大切です。
単語に集中した学習を行い、とりあえず凌いだ後にバランスの良い学習方法に切り替えてみては如何でしょうか。
割と悪くない勉強方法だと思いますよ。
以上、最後までありがとうございます。