人の話を一から十まで真に受けていると非常にしんどいです。
しかし、実際には話の全てが重要でなかったり、謂れのない批判に晒されたり、真に受けなくても大丈夫なものは多いです。
ということで、大事ではないことに心身を消耗させられるのは勿体無いので、なんかいい方法はない?が今回のテーマです。
取り急ぎ方法をシンプルにまとめると「話の本質を理解して重要でない部分は受け流す」です。
こんな悩みの解消に一役買ってくれそうです。
- 周囲の言葉が気になって仕方がない
- いつも周りに振り回されてしまう
- 対人関係に疲れている
真に受けないで受け流す為のポイントを最初にまとめるとこんな感じです。
- 論理的に思考する
- 自分の軸を持つ
- 行間を読み取らない
- 完璧なんてないことを理解する
- 人との距離感を適度に保つ
というわけで、細かい話は目次の後に続きます。
【スルースキル】真に受けないで受け流す事のメリット
話し手からすると、まさか聞き手が全てを真剣に受け止めているなんて夢にも思わず好き勝手話していることなんてざらにあります。
そんな話の全てを真に受けていては、聞き手の消耗の激しさたるや筆舌に尽くしがたいのなんのです。
スルースキルが身につくと次のようなメリットがあり、消耗を防ぐことができます。
- 人間関係がこじれない
- 心身の消耗を防げる
- 人の言葉に振り回されなくなる
- 感情をコントロールできる
人間関係がこじれない
全ての話をまともに聞いていると周囲の人とぶつかる場面が増えます。
衝突を避ければ自分に我慢を強いることになり、どこかで無理が生じます。
真に受けないで受け流すことで、人間関係のこじれを減らすことができます。
心身の消耗を防げる
一生懸命に人の話を聞くと気力と体力を消耗します。
しかし、全ての話が重要ではなく、相手からしても特に意味がないなんてことすらあります。
真に受けないで受け流すと心身の消耗が防げます。
人の言葉に振り回されなくなる
話し手にとって冗談のつもりの時、人によって意見が真逆な時ってあると思います。
場合によっては、悪意を持っていじわるなことを言われてしまうことだってあります。
全ての話を真剣に聞いていると人の話に振り回されて疲弊しただけなんてことになってしまいます。
真に受けないで受け流せれば、人の言葉に振り回されなくなります。
感情をコントロールできる
全ての出来事を真剣に受け止めてしまうと気持ちに余裕がなくなってきます。
気持ちに余裕がないと、ちょっとしたことでも感情的になってしまいます。
真に受けないで受け流すことで、気持ちに余裕が生まれ感情をコントロールしやすくなります。
【スルースキル】真に受けないで受け流すが使える時
スルースキルを活かせる場面を想定しておくことで、いざという時に気持ちの切り替えがスムーズです。
こんな場面でスルースキルは活躍してくれます。
- ネガティブな話に囲まれた時
- 重要な話とそうでない話が入り混じる時
- 根拠のない批判を浴びた時
- 朝令暮改に遭遇した時
ネガティブな話に囲まれた時
愚痴や陰口は聞く側の負担が大きいものです。
関わらないで済むなら苦労はありませんが、職場や学校など何らかの関わりが続く状況もあるので負担を減らす方法が欲しいところ。
しかし、一時的にでも負担を減そうと周りに合わせてしまうと自分が当事者になり、逆に負担やら責任が発生してしまいます。
そんな時には、さらっと受け流すスキルが役に立ちます。
愚痴や陰口は話し手にとってガス抜きの意味合いがが強いです。
聞き手のリアクションを求めているわけではないので、真に受けずに受け流せば終わりです。
「(現場や事実を知らないので)分からないですねー」とか「人のこと言えるような人間じゃないんでー」とか、話し手に同意や否定をするのではなく、自分の立場をシンプルに伝えると受け流しやすいです。
あえて、愚痴や陰口を言って聞き手の本音を引き出そうとする輩もいるので受け流してしまうのが一番平穏でいれる気がします。
重要な話とそうでない話が入り混じる時
普段の会話はプレゼンのように予め設計されていません。
話がまとまっていない、つなぎの余談、冗談などなど、重要ではない部分も含まれます。
一から十まで真剣に話を聞いていると、情報は整理できないですし、心身の消耗が激しいです。
いわゆる行間を読むという行為まで含めれば卒倒するレベルです。
- 話の本質がどこにあるかを捉え、重要でない部分は真に受けずに受け流す
- 本質から逸脱するものを行間からあえて読み取らない
上記のようにすると対人関係に疲れにくくなると思います。
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根拠のない批判を浴びた時
典型的な真に受けずに受け流す場面かと思います。
根拠のない批判を真に受ける必要はありませんし、構う必要もないです。
周囲からの自分の評価は普段の自分の立ち振る舞いを見ている周囲が決めることです。
発信源がいくら根拠のない批判や悪評を流したところで、普段の立ち振る舞いを評価してくれていれば、周囲の人は真に受けることはありません。
そういう状況であれば、発信源に対して反論をしなくてもいいかなと思います。
根拠のない批判をしてくる人が論理的に対話できるとは思えないので、意味がないですから、、、
根拠のない批判に時間を消費するのは勿体なさすぎるので、相手にせずに受け流す方が得なんじゃないかと思います。
関連記事:感情のまま怒ることの無意味さ 1年前のことって覚えてなくね?
朝令暮改に遭遇した時
仕事が主な場面になりますが、朝令暮改を真に受けないで受け流せるようになると気持ちが一気に楽になります。
上司の指示がコロコロ変わることに真っ向から不満を表しても良い結果になりません。
その場は受け流して、仕事の本質を捉え必要なことを進める方が体力の消費が少なくて済みます。
ちなみに、朝令暮改になる理由は主に2つあります。
- 上司が何も考えていない
- 上司が刻一刻と変化する状況に対応している
1の場合は、上司の上司に相談する、横のつながりで相談する、辞めるなど、何かしらアクションを起こして環境を改善する手段を講じた方がいいと思います。
2の場合は、仕方がないと言えば仕方がない事象です。
それだけ変化のスピードが速いということなので、対応するスピードも求められます。
まずは適切な対応が先になるので、理由を後から聞かされるケースも珍しくないので、朝令暮改を受け流しつつ作業を進めます。
上司の都合が良さそうな時に理由を確認することで相互理解を深めるといいかもしれません。
関連記事:【根回しはくだらない】「= 相互理解」って考えると大事な気がする
【スルースキル】真に受けないで受け流す為には
スルースキルは、「本質を見極める力」と「人は人という心構え」が土台になります。
スルースキルの鍛え方には次の方法があります。
- 論理的に思考する
- 自分の軸を持つ
- 行間を読み取らない
- 完璧なんてないことを理解する
- 人との距離感を適度に保つ
論理的に思考する
論理的に思考することで、話の本質を見極めることができます。
話の本質が理解できると、重要な部分かの判断ができますし、関わったり反応したりすることが自分にとってメリットがあるのかの判断もできます。
また、話の行間を読み取りすぎて疲弊することがありますが、論理的に妥当でない限りは無駄に配慮する必要がないことにも気付けます。
論理的思考をする為には、普段から自分の思考を言語化すること、自分の思考に対する反論を考えることを意識すると向上しやすいです。
漠然としたイメージではなく的確な言葉にすることで思考の深さが出てきます。
また、自分自身に対する反論を考えることで、様々な角度からの視点が養われます。(もちろん、この時も思考を言語化するとより深く自問自答ができます)
関連記事:言語化の力と鍛え方。この想い伝われ!!って時にめっちゃ使える。
自分の軸を持つ
真に受けないで受け流す為には、自分の思考や判断がぶれない自分の軸が必要です。
受け流すということは、周囲に影響されずに立ち位置を変えないことでもあるからです。
自分の軸、判断基準がなければ、周囲の話を全て掬い上げ比較しなければなりません。
当然、全ての話を真に受ける必要性が出てきます。
自分にとって何が大事なのか、自分の根幹となるこだわりを見つけることで自分の軸を作ることができます。
関連記事:ゆるく生きる。頑張らない。こだわりなんかは求めない。
行間を読み取らない
いわゆる言葉の裏を読み取ることで、聞き手側の自発的な行為です。
話し手が発していないことを聞き手側が想像しても正しいかは分かりません。
分からないことにエネルギーを消費する理由はないと思います。
行間を読むこともスキルの一種じゃないの?と感じる人もいると思います。
その通りで、直接的な表現ができないので、あえて曖昧にして行間を読んでもらうやり取りはあります。
使い分けの解決策は簡単です。
話の本質(話の中身や背景、話し手聞き手の背景など)が理解できていれば、行間を読み取らなければならないのかは判断できます。
完璧なんてないことを理解する
当たり前の話ですが、完璧な人はいません。
発言に間違いや矛盾があることは誰にでもあり得ます。
間違いや矛盾が周囲に影響が出ない程度に指摘する必要はありますが、目くじらを立てて指摘する必要はないので受け流します。
また、自分にも同じことが言えるので、間違いや矛盾を過度に指摘されたとしても、訂正すべき点は訂正して、それ以上のことは受け流しましょう。
粗探しすれば誰に対しても批判めいたことは言えちゃいます。
本質が何かを見極め、重要でない部分は、そんなこともあるよねーと柔軟でいることがスルースキルには必要です。
人との距離感を適度に保つ
周囲の人と距離が近くなりすぎると、話を受け流そうにもできなくなってしまいます。
- 距離が近い分、真に受けやすい
- 接する回数が増え、受け流す回数も増えやすいので、気遣いが必要になる
上記のような理由があるからです。
しかし、どれだけ仲が良くても、他人は他人です。
自分には自分の、相手には相手の都合は存在するのは仕方がないです。
適度な距離感を保てば、スルーしようと判断するのにストレスを軽減でき、気遣いも少なくてなるので疲れにくくなります。
関連記事:人付き合いはしんどくね?人間関係に疲れる原因と改善策【自分以外は全員他人】
何でもかんでも【スルースキル】真に受けないで受け流すのは良くない
負担を軽減してくれるスルースキルは便利ですが、何事もやりすぎはよくありません。
何でもかんでも、真に受けないで受け流してしまうと弊害が出てきます。
- 人間関係に影響が出る
- 本当に自分の為になる意見を失う
人間関係に影響が出る
スルースキルを使うと人間関係でのストレスは軽減できます。
しかし、ストレス軽減できるからと乱用すると人間関係そのものに悪影響があります。
なぜなら、毎回話をスルーしてしまうと相手からは「軽く遇らわれている」「真剣味がない」などネガティブな印象を持たれてしまいます。
話の本質を理解することなくスルースキルを乱用することで、周囲から自分がスルーした方がいい人物と見られてしまいます。
自分のストレスを軽減しつつ程よい距離感の関係性を築くことが目的だったのに、関係性そのものが破綻します。
スルースキルの乱用は孤立の原因になることを理解します。
本当に自分の為になる意見を失う
正しい指摘や批判であっても言われる側はストレスを感じます。
ストレスを感じるというだけでスルースキルを乱用していると、本当に大事なことまでスルーしてしまいます。
繰り返しになりますが、スルースキルにおいて大事なことは本質を見極め、理解することです。
本質から逸脱することは、ストレスを感じてまで真に受ける必要はありません。
本質を突いた指摘や批判は、ストレスを感じようが受け流してはいけません。
スルースキルは単に自分が楽になる為のスキルではなく、不必要な消耗を避ける為のスキルだということを忘れないようにします。
まとめ
スルースキルはコツさえ掴めばそれほど難しいスキルではないですが、生きていく大変さを結構補助してくれるスキルになります。
乱用すると本末転倒な結果になるので注意が必要なので、ポイントだけは忘れずに押さえましょう。
最後にスルースキルのポイントのおさらいです。
- 論理的に思考する
- 自分の軸を持つ
- 行間を読み取らない
- 完璧なんてないことを理解する
- 人との距離感を適度に保つ
以上、最後までありがとうございます。