トラブルが起きても焦らず冷静沈着でいれる人って頼もしいと感じる人は多いと思います。
焦るという状況が、あまり好ましくない状況という理解が一般的だからですかね。
私自身も焦ってもいいことなくない?と思っている派です。
ということで、今回は下記をテーマにしています。
- 焦りの原因を明確にしたい
- 焦りやすい性質を改善したい
- 焦った時にはどうすればいいのか
焦る原因は、「想定外に直面するから」だと考えています。
したがって、想定外を如何に減らすかが焦らない方法の鍵になります。
- 客観的に想定する
- 理不尽込みで想定する
- 自分の失敗を想定する
- 理由がないまま落ち着かせようとしない
- 言動の前に一瞬、間を作る
- 奥の手は開き直り
上記を意識すると、焦らないマインドに近付けるようになると思います。
細かい話は目次の後です。
焦る原因
焦りの根本的な原因は想定外に直面するからです。
想定外の事象が発生すると急な対応や計画にない対応を迫られます。
- 想定外のトラブルが発生すれば、対応策がない状態で対処しなければならないので焦ります。
- 何も準備をせずに発表やテストの期日が迫ると、思っていた以上に舐めてかかっていた想定外の事実に気付いて焦ります。
- 自分の失敗が想定外であれば、失敗を取り繕おうと焦ります。
などなど、想定外の事象が根本的な焦りの原因です。
つまり、焦らない方法を見つける為には、想定外が起きる原因を突き止めるところからがスタートになります。
焦りの根本原因「想定外」はなぜ起きるか
自分が想定していないから想定外が起きるわけなので、想定外の理由は「準備不足」の一言になります。
ただ、準備不足と一口に言っても、その中身は状況によって内容が違います。
準備不足に陥る主な理由は4つです。
- 自分本位
- 固定観念
- 経験不足
- やることが多過ぎ
自分本位
自分本位な計画や見積もりだと準備不足に陥ります。
自分に都合の良い展開を想定した準備だけになるので、自分に不都合な展開への対応ができません。
以下のような状況は自分本位が理由の準備不足だと考えられます。
- 3日でできると高を括って期日ギリギリで始めたら全然終わらない
- 不合格でもいいと開き直ったが、試験間際で不合格だとマズいのではと思い直す
- トラブルを考えず余裕のない計画を立てたらトラブルが起きた
また、できない自分を見られたくないと取り繕う為に焦ってしまうのは典型的な自分本位です。
何かしらできないことがあったのなら準備不足であることも変わらないので、準備不足で想定外に出くわした以外の事実はありません。
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固定観念
「こうなるはず」という固定観念も準備不足を生み、最終的に想定外に直面します。
自分本位とは違い、周囲の条件も加味した準備をしていますが、周囲の条件が限定的です。
結局、想定外に直面する確率をそこまで下げることができません。
下記のような状況は、固定観念が理由の準備不足だと考えられます。
- 海外との取引で、日本の商習慣を基準にした為に納期にずれが起きる
- 問題があれば連絡があるはずと考え確認しなかった結果、問題があった
固定観念の中には、いわゆる常識と呼ばれるものも含まれます。
常識的に考えれば自分の主張が正しいとしても、自分が割りを食って焦ってしまうのであれば、何かしら想定はしておいた方が得です。
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経験不足
まだ日が浅い為、経験不足なのであれば仕方がないことですが、準備不足の原因にはなってしまいます。
理由は単純で、準備することが多い上に、どの位多いかも分からないからです。
そもそも、当たり前の話ですが経験不足だと準備量は経験者よりも多いです。
さらに、様々な状況にも対応できるように準備しようとしても量が多過ぎて、不足や漏れがあっても不思議ではありません。
経験不足は一朝一夕で解決できることではないので個人の問題というわけではありません。
しかし、「準備不足 → 想定外 → 焦り」を発生させる要因になることは事実です。
関連記事:「仕事がうまくいかない」のは皆が通る道。時間が解決してくれる。
やることが多過ぎ
経験が豊富だとしても、物理的に準備不足に陥る可能性があるのがやること多過ぎ問題です。
目の前に差し迫ったやることが多過ぎると、準備もへったくれもありません。
見落としも色々出てくると思います。
っていうか、やることが多過ぎると冷静な判断ができなくなるので、まともな準備が期待できなくなります。
別の話になるので深掘りしませんが、やることが多過ぎる状態は、様々な方面であまりよろしくない状態だと思います。
焦らない方法
ということで、焦る原因は想定外に直面するからだと分かりました。
つまり、想定外を無くせば焦らなくて済むことになります。
- 客観的に想定する
- 理不尽込みで想定する
- 自分の失敗を想定する
客観的に想定する
客観的に見て、起こる確率が高そうでかつ、自分の望まぬ結果から優先的に備えます。
世の中自分中心で回っていないのはご存知の通り。
自分にとって残念な想定でも、客観的に見て起こりそうなら多分起きます。
準備せずに残念な状況を迎えれば、想定外の対応に終われますし、落胆や不安も重なって、焦りは加速度的に上昇します。
焦らず冷静な対応を取る為にも、客観的に見て起こりそうであれば、不都合なことを優先的に準備すると結果的に余裕が出ます。
事前に準備をしておけば最悪は防げますし、遠回りになっても自分が求めている結果に行き着く可能性も残せます。
理不尽込みで想定する
想定外を消す作業が目的なので、理不尽や非常識な状況が発生する可能性も考えておきます。
理不尽な想定外は、焦りだけなく怒りなど他の感情も押し寄せてきます。
感情的になると、普段は対応できることでも上手くいかなくなり、さらなる焦りの原因になりかねません。
理不尽を平気でぶつけに来る状況を事前にイメージしておくと、感情をコントロールしやすく、毅然とした態度でいれます。
ちなみに、理不尽や非常識なんて想定すんの難しくない?と思われるかもですが、結構簡単です。
想定すべきは、責任転嫁かトンズラです。
責任転嫁系は、「知らない」「聞いてない」「言ってない」「言ってたはず」あたりがキーワードです。
トンズラ系は、連絡が遅い(このジャンルではマシな方)か、音信不通がポイントです。
喜ばしいことではないですが、あぁ確かに、、、となる人は結構いるのではないでしょうか、、、
自分の失敗を想定する
自分の失敗を想定することには2つ意味があります。
- 計画通りに事が運ばなくても焦らない状態を作っておく為
- 上手くいかない時に焦って取り繕うことを優先させない為
自分の失敗によって想定外が発生すると、想定外に対する焦り、自分の失敗への焦りが同時にやってきます。
複数の焦り、自分が原因の想定外なので、いつも以上に判断力に狂いが出ます。
想定外への対応が解決に近づくはずですが、自分の責任を転嫁する対応を先に行うかもしれません。
想定外の解決には至らないので、焦りがさらに増加します。
自分の失敗を想定し対策を準備しておくことで、誤った判断を防ぎ、余計な焦りを発生させないことができます。
焦らない為の最重要事項
焦らない為には、想定外の確率を下げられるような準備が大切なのは間違いありません。
しかし、想定外をゼロにしようと完璧な準備を目指すと、期限に間に合わなくなります。
元も子もない話ですが、完璧な想定はまず無理な話です。
そもそも完璧とはなんぞや?という話でもありますし、、、
関連記事:完璧って何基準での話?まずは「ほどほど」で完成形を探ろうと思う
焦らない為の最重要事項は「想定外は起こる」というマインドを持つことです。
計画通りにいかない、自分が失敗する、ことは当たり前だという認識を持ち、想定外に直面した時は、情報収集、報告や謝罪など必要最低限の行動を決めておきます。
それでだけでもリカバリーの時間を作ることができ、焦らずに済みます。
じゃあ、準備なんてせず初めから最低限の行動を決めときゃ良くね?となるかというと、そうでもありません。
準備ゼロで直面する想定外に対しては、最低限の行動だけではリカバリーの時間すら作ることができないからです。
確率の高そうな残念な結果は、残念さ具合もそれなりに高い傾向にあるので、、、
とはいえ、焦った時にはどうする
どれだけ対策しても焦ることはあります。人間なので。
焦ったままだと思考や判断にミスが生じやすくなります。
しかし、焦った状態を即座に落ち着かせる術は、ほぼありません。
焦りの中の行動はミスが生じやすく、次の焦りの原因になりかねないので、自分は焦っているという自覚が重要です。
- 理由がないまま落ち着かせようとしない
- 言動の前に一瞬、間を作る
- 奥の手は開き直り
理由がないまま落ち着かせようとしない
焦りが生まれる原因は、想定外に直面した時です。
つまり、瞬間的にでも解決策が分からないので焦ります。
理由や対策がないままだと、現実は変わっていないので落ち着けません。
無理に落ち着かせようとしても意味は薄い気がします。
まずは、自分が焦っていることを自覚することから始めます。
想定外の解決には思考が欠かせませんが、焦りで思考は鈍っています。
焦りで思考が鈍っていることを自覚する事で、即座の言動は間違っているかもしれないと自分自身に注意を促せます。
言動の前に一瞬、間を作る
先述の通り、焦りの中での言動は、いつも以上に注意した方がいいです。
十分に思考ができていない反射的な言動を防ぐ為に、一瞬でも間を作ることで自分を疑う余裕を作ります。
一瞬完全に手を止めてから、一瞬完全に無言になってから思考するといいです。
間を繋ぐための余計な動きや「えー」のような言葉は要りません。
普段より少なくなっているリソースを意味のない言動に割り振りするのは勿体無い気がします。
奥の手は開き直り
最終手段は、開き直りです。
もちろん、やるべきことを放棄するという意味ではありません。
思考をリセットして、対応を一から組み立てられるようにする為です。
想定外が起きても、元々の計画や考えを土台にして対策を考えがちです。
しかし、考えが及んでいなかったから想定外なわけで、元々の考えの延長線上では効果的な対策は浮かび上がらないかもしれません。
「想定外は仕方ない」と開き直ると、考えることを放棄するので、思考のリセット効果があります。
想定外を別の角度から見ることができ、新しいアイディアが浮かぶ可能性があります。
関連記事:頑張ってもすぐに結果は出ない現実との向き合い方(焦ったところで結果は変わらん)
まとめ
正直なところ、想定外に直面すると動揺してしまうので、焦らないようにと思っても難しい部分はあります。
であれば、想定外が起きる前に対策を練っておくのが一番いい方法だと思います。
事前の対策を持っていると考えられるだけでも精神的には楽になる気がします。
最後に、焦らない方法をまとめます。
- 客観的に想定する
- 理不尽込みで想定する
- 自分の失敗を想定する
- 理由がないまま落ち着かせようとしない
- 言動の前に一瞬、間を作る
- 奥の手は開き直り
以上、最後までありがとうございます。