仕事ができる人になりたい!! と意識高い系でいることって個人的には大切なことだと思っています。突然ですが。
「仕事ができる」という評価は、周囲からの信頼や周囲への影響力を生み出します。その結果さらに仕事がしやすい環境を作り出してくれるので、なっといて損はないなーと思います。
ところが、意識高すぎると本来の目的を見失ってしまうことがあります。
- できる人を意識しすぎて「仕事ができる」から逆算してスキルを高めることを忘れる
- 同僚を意識しすぎて他人と比較して仕事ができるかどうかを気にしてしまう
- 自分を意識しすぎて自分の能力を高めることだけに集中してしまう
こんな考えは本来の「仕事ができる」から離れてしまうことになるんじゃないかと思います。
「仕事ができる」とは仕事ができるってことです。
能力を獲得する目的は「仕事ができる」ようになる為で、能力の獲得そのものが目的ではありません。
仕事ができたかどうか他人と比較するのではなく、できたかどうかの結果に集中するのが自然な気がします。
仕事を完遂するには周囲の力や環境にも影響されることの方が多いわけで、自分磨きにだけ集中しすぎても仕方ないんじゃないかと思います。
ということで、意識高すぎて目的の方が、
ついてゆけるだろうか 君のいない世界のスピードに
引用:久保帯人 - BLEACH 集英社
ってなってね?が今回のテーマです。
そもそも「仕事ができる」って何
- 判断が早い
- 自主性と行動力がある
- 計画的に行動できる
- コミュニケーション能力が高い
- 学習意欲がある
- 課題発見できる
- 返信が早い
- 挨拶と感謝がきちんとできる
などなど、仕事ができる人の特徴としてよく見ます。
もちろん、その通りなのですが、これらの特徴を持っているから仕事ができる人になっているのではなく、効率よく質の高い仕事の為には、と逆算していったら上記の特徴が必要だったという話なんじゃないかと思っています。
仕事を完成させるという意識を持たずに特徴ありきで仕事ができるできないを考えるのは順番があべこべです。
得意先との商談でいちいち案件を持ち帰るよりも、その場で判断を下せる方が成約の確率は上がりそう。じゃあ判断が早い方がいいかも。
無計画に目の前の仕事を片付けるよりも、計画的に優先度を考えた方が効率もいいしトラブルも少なそうだな。じゃあ計画的になるか。
目的を成し遂げるには必要だから身に付いていったっていう順番なので、具体的に自分の仕事に置き換えて、何の判断が早い方がいいのか、どの仕事が優先度高いのかをまず考えないと上記の特徴に結び付かないんじゃないかと思います。
最終的には「仕事ができる」のコツを掴んで、別の仕事や業種にも応用できるとは思いますが、まずは自分の仕事ができることが「仕事ができる」の定義な気がします。
「仕事ができる」かどうかを他人と比較しない
自分が「仕事ができる」ようになったかどうかを判断する時、人によっては他人と比較して「仕事ができる」を基準にしているかもしれません。
他人との比較に意味はあまりないと思います。
もし、その組織で誰よりも結果に近づいたとしても達成できなかったら、「仕事ができなかった」わけです。ところが、他人との比較ができるかできないかの基準であれば、「仕事ができる」という謎な評価になります。
人との比較は物凄くしんどくなってしまうことがあります。上には上がいるので他人との比較は際限がなくなります。能力や仕事のキャパは人それぞれと割り切る必要はあります。
それに他人の能力をどうやって正確に把握するのか、客観的にできたかどうかをどう判断するのかという話にもなります。
そもそもが「仕事ができる」人になれたかどうかを判断したいのだから、仕事ができたかどうかが判断基準になるのが自然です。
先ほどまとめた仕事ができる人の特徴を仕事ができる人がやっているのは間違いないですが、人と比較してできるのではなく、仕事や目的を達成するのに必要な分だけできるが正確なのかなと思います。
人より早く判断を早くしようと心掛けているわけでなく、その仕事を達成するのに適切なスピードで判断しているだけですし、業務が完遂するのに必要な行動を取っているだけで無闇矢鱈と動き回っているわけではないです。
極端な言い方をすると「仕事ができる人」は他の人よりも仕事ができるってことではないんじゃないかなと思います。
「仕事ができる」になる為に他人を意識する
仕事ができるかどうかを他人と比較する意味はないと思いますが、仕事ができるようになるには色々な意味で他人を意識する必要があります。
例えば、判断を早くする為にはどうしたらいいかを考えるとします。
自分自身に意識を向けて、常にどうすればより良い仕事になるのかを考えることで判断が早くなることはあると思います。
しかし、現実は裁量権や周囲の意見など埋めなければならない溝がいくつかあり、自分一人でどうこうしようとしても判断できないことは山ほどあります。
仕事ができるようになる為には、自分の力だけでなく周囲の人や環境の力も借りる必要があるということです。
もう一度、仕事ができる人の特徴を見てみます。
- 判断が早い
- 自主性と行動力がある
- 計画的に行動できる
- コミュニケーション能力が高い
- 学習意欲がある
- 課題発見できる
- 返信が早い
- 挨拶と感謝がきちんとできる
上記の中では、自分一人でどうこうできるものは「挨拶と感謝がきちんとできる」くらいです。
それ以外は、自分の努力だけでなく周囲に影響を受けるものだと思います。仕事をできるようになる為には周囲の人とどう接するか、環境を構築するかにもかかってきます。
判断を早くする、自主的に行動できるようにする為には、上司や先輩に対して下限や上限など、自分で判断し行動できる範囲をあらかじめ確保できる環境にする必要があります。
コミュニケーションは普段からの周囲との関係作りがあってなせることです。
学習意欲や課題発見、返信を早くする為には、その時間を確保していないことには始まりません。周囲の協力や自分の時間を確保できる環境に身を置いていないとどうにもならない場合があります。
仕事ができるようになるのに自分自身の努力は大前提ですが、周囲との関係性や環境という要因も無関係ではありません。
仕事ができないかも、、、と一人で悩みすぎてもどうしようもないこともあると考えることも大事なことだと思います。
「仕事ができる」にとらわれすぎない
「仕事ができる」ことを意識しすぎると本末転倒になるかもしれません。
「仕事ができる」は仕事ができることを目的にしています。仕事ができる人の特徴を身に付けることが目的ではないです。
仕事ができる人は周囲からの信頼があり、周囲に対する影響力があります。こんな人みたいになれたらなと考えるのは自然なことです。
でも、この周囲からの信頼は仕事で結果を出したから得られたもので、仕事ができる特徴を身に付けているからではないということを理解する必要があります。
極論、仕事で結果を出せるのであれば仕事ができる人の特徴と呼ばれるものの大半が身に付いていなくとも信頼は勝ち取れます。
まずは仕事をしっかりとこなす。これが第一であることを意識している方が「仕事ができる」への近道かもしれません。
関連記事:「仕事がうまくいかない」のは皆が通る道。時間が解決してくれる。
まとめ
ネットとか見てるとスーパービジネスマンが出てきて、一流の仕事術みたいなものを紹介してくれることがあります。
ネットで紹介されるような仕事術は、まず間違いなく抽象的です。なぜなら読者それぞれが自分の仕事に落とし込みやすいように一般化してくれているからです。
「仕事ができる」ようになる為の一歩目は自分の仕事を完了させる方法を逆算していくことで、次に仕事ができる人の特徴を自分の仕事に合うようにカスタマイズしていくことなんじゃないかと思います。
凄い人がいたらまずパクるって非常に重要なことですが、それを自分用にカスタマイズできたらなお良しです。
以上、最後までありがとうございます。