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仕事 学び

成功談より失敗談こそ共有した方がいい知見

人の不幸は蜜の味。

という話ではございません。

ざっくりまとめると、

  • 成功談と失敗談とがあった時、意外に失敗談の方が役立つことが多い
  • もちろん成功談から学べることもたくさんあるけれど、再現性が低く模倣するのが難しい
  • 一方、失敗談は再現性が高く、未然に失敗を防ぐ術が身につき失敗しにくいプランが立てられる
  • 先人たちの失敗談を摂取することで成功率を上げることができる
  • 自分が失敗してしまった時には、失敗談を作って今後につなげる、共有することで周囲に役立ててもらうことが重要

初めから失敗すること考える奴がいるかよ!!と強い気持ちを持つのは本番だけにして、準備中はできるだけ失敗することばかり考えておいた方が成功に至る道が見えてくるような気がします。

成功談より失敗談の方が役立つことが多い気がする?

そりゃあ失敗するより成功する方がいいです。

成功すれば、求めていた成果、成功体験、成功事例のある手法というものが得られます。

成功すればこそ次のステージにコマを進められますし、成功体験を基に他の挑戦にも応用を効かせられるようになります。

失敗すれば方針転換だったり、やり直しだったりと前進するのに回り道をしなければいけません。

失敗するのと成功するとどっちがいいなんて訊かれたら、迷わず成功を選びますし、できることなら成功だけしていたいものです。

とはいえ、成功する時もあれば失敗する時もあって、その繰り返しで物事は進んでいきますし、人は成長していくのだと思っています。

で、こと組織での情報共有や誰かの知見を拝借する場において、成功談は結構聞く機会はあるけど、失敗談ってあんまり語られない気がします。

成功する為なら成功談を聞いた方がヒントになりそうだし、失敗談ってあまり語りたくなるものではないので、当たり前と言えば当たり前かもしれません。

でも、実際自分が役立ちました!!と思う誰かの知見って、案外失敗談が多かったりします。

これって成功談より失敗談の方が再現性高いからなのかもしれません。

成功談より失敗談の方が再現性は高い

例えば、経営・仕事の成功談って本やネットにゴロゴロ転がっています。

真偽不明な怪しい話もありますが、誰もが知る有名な方の成功談は真偽確定。安心して知見を拝借できます。さくっと皆成功者になっちゃおうぜ!!、、、とはなるはずもなく。

成功談の通りにできていないとか、心構えがなっていないとか、ちゃんと成功談から学べていないということは勿論あるでしょう。

でも、再現するのが難しいからというのも事実。偉人の成功談なんて、ただただ感心するばかりで何も参考にならなかった、、、みたいなものばかりです。

そもそも、成功した方々の中でも、方法が違ったり、昔と今とでやり方が変わったり、他の成功談は自分には無理と言っていたり様々です。

これって、その時その時の条件によって成功に至る道が変わるからだと思います。流行とか、やる人の得意分野とか、技術的な進歩とかで成功への道筋は変化します。

ありていに言えば、成功談は「そのやり方で成功したことがある」という意味を持つだけです。

もちろん共通点はあるでしょうし、成功に必要な心構えや研鑽してきたものは皆さんお持ちだと思います。

そういう方々の考えや行動から学ぶべきことは本当に多いですし、成功する為に最低限必須のものを知ることができる。これは間違いありません。

ということは、成功談から必要条件を学ぶことはできるけれど、十分条件を学べるかはわからない、成功談を再現することは難しいという見方ができます。

この辺、結構重要で過去の成功体験に引っ張られたままだと優秀な人でも落とし穴にハマることがあります。

環境、人、業種、時間軸が変われば、成功する条件も変わります。特定の共通点を頼り成功談に固執すると、むしろ成功から遠ざかる結果につながります。

一方、失敗談はというと、やろうと思えばほぼ再現可能なものばかりです。

失敗の原因というのは、時間を守らなかったとか、確認しなかったとか、手順をすっ飛ばしたとか、蛇足を不要と考えなかったとか、「何かをやらなかった」ということに尽きます。

怠慢だったのか、想像すらしていなかったかの違いはあるかもしれませんが、結局やるべきことをやらなければ、ほぼ同じ失敗を再現することが可能です。

再現できないのは、山張って一か八かに賭けるようなものくらいですかね。一か八かな地点で準備不足な気がしなくもないですが。

というわけで、失敗談を知るほど失敗の原因を潰していくことができます。

綿密に計画を立てたつもりでも、抜け漏れがあるってことは日常茶飯事です。思った通りに事が運ぶ方が珍しいです。

失敗談という他人の知見を借りれば想定外を発見できるかもしれません。

もちろん失敗談から学べることは失敗の原因であって、成功する方法ではありません。

ですが、プランの穴を可能な限り塞いでいくという作業は、成功率を上げることはあっても下げることはないんじゃないかなーと思います。

失敗は分析して共有しないと何も残らない

失敗自体はただの損失です。

成果はないし、次のステップに進めないし、失敗の後始末をしなければならない。シンプルに損失です。

失敗から学ぶものは学んで、同じ轍を踏まない踏ませないようにしないと何も残らなくなってしまう。

失敗から学ぶ為にも、失敗を可視化しておくことは大事ではないかと思うのです。

失敗談を完成させる為には、

  • どんな失敗だったか
  • 失敗の背景
  • 失敗の原因
  • リカバリー、敗戦処理方法
  • 最後はどうなったか

少なくともこのくらいは言語化する必要がでてきます。

失敗談を作るということは、分析や対策を考える、可視化するといった作業を行なっているのと一緒です。

結果、今後失敗しない方法や失敗時の対処法がしっかり自分の中にストックできますし、共有もしやすくなります。

失敗談にすることで、何も残せなかったはずの失敗が貴重な知見へと生まれ変わります。

他にも、失敗としっかり向き合うことになるので失敗から目を逸らさないようになるとか、失敗談を共有しまくることで「むしろ失敗は言った方がいい」という環境にできるとか、話のネタになるとか、メリットは盛りだくさんです。

もしも失敗してしまった時は、涙を拭いながら失敗談を作りましょう。

もちろん失敗しないことが第一です。その為には、先人たちの失敗談を摂取して、失敗しない術を身に付ける。

それでも失敗してしまうことはあります。そんな時には失敗談として記録を残し次につなげたり、他の人に役立てもらったりする。

こういう姿勢が成功に近づく為の一手になると思います。

以上、最後までありがとうございます。

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○海外で6年ほどサラリーマンをしていました。
○帰国後に起業しました。
○しがない40代男です。

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