「俺はまだまだこんなもんじゃねぇ、、、」
漫画の主人公になったかの如く自分を奮い立たせる妄想をすることってありませんか?もしかしたら私だけなんでしょうか。
自分なりの高い理想を掲げ、それに向かって現実を成長させていこうとする欲求は普通のことだと思います。
そんなわけで、理想と現実にギャップや差があることは当然です。
そして、理想と現実の差にこそ価値があるんじゃないかなぁとも思っています。
でも、理想と現実のギャップに悩んでしまう人がいるってのも事実です。
ということで、理想と現実にはギャップに悩む人の一助になるとともに、ギャップがあるから意味があるを伝えることが今回のテーマです。
理想と現実のギャップは簡単には埋まりませんし、埋まってもらっては困ります。
ギャップは埋められるもんだと自分自身を過大評価して、自分を追い詰めちゃうのは損なんじゃね?と思う今日この頃です。
理想と現実にギャップは付きものです
まずは理想の意味を調べてみます。
引用:精選版 日本国語大辞典 – コトバンク
- (ideal の訳語) 哲学で、人間の理性と感情を十分に満足させる最も完全な状態。現実の状態の発展の究極として考えられた最高の形態。実現可能な相対的な究極状態と、実現不可能だがそれでも行為を促す絶対的な状態(神、最高善、永遠)の二つに分かれる。
- (━する) 現実には実現されていないが、将来はこうありたい、また、当然そうあるべきだと思いえがくこと。また、思いえがく、望ましい完全な状態。
理想の意味としては、望みを完全に満たしている状態のようです。
「理想」を普段使いする際は、ここまで強烈な意志を込めてはいないと思いますが、それでも現実よりも良い状態を思い浮かべていることに変わりはないです。
つまり、理想と現実にはギャップは存在して然るべきと言えます。
じゃあ、なぜあるのが当然なはずの理想と現実のギャップに悩みや戸惑いを感じてしまうことがあるのかって話になります。
理想と現実のギャップに悩む時ってこんな時
- 理想と現実の差が縮まらない
- ギャップの埋め方が分からない
「理想」に近づこうとしても「現実」が一向に差を縮められないと悩むことが多いのかなと感じます。
まぁいくら理想と現実にギャップがあって然るべきと言っても、自分なりの進歩を感じられないのではネガティブになるのも仕方ないです。
大体そんな時には、次のような感情や不満が渦巻きます。
- 自分には才能がないのかも、、、
- こんなに頑張っているのに、、、
- 周りに足を引っ張られてばかりだ、、、
負の感情は別の負の感情の呼び水になったりするので、悩みは一層深くなります。
理想と現実のギャップに悩む直接的な原因はギャップが埋まらないからですが、そもそもギャップが埋まらない原因はなんなのかが解消されないとどうにもなりません。
私が思うに、これらの感情や不満に、理想と現実のギャップが埋まらない原因が隠されている気がします。
理想と現実のギャップが埋まらない原因
先ほどの感情や不満を根拠として、次のギャップが埋まらない原因が考えられます。
ギャップが埋まらない原因 | 根拠となる感情や不満 |
---|---|
理想が高すぎる | 自分には才能がない |
理想が曖昧すぎる | 頑張っているのに |
コントロールできないことに頼っている | 周囲に足を引っ張られる |
理想が高すぎる
理想が高すぎれば差が縮まらないのは自明の理です。
正確に言えば、精進している限り差は少しずつでも縮まっています。
でも、理想が高すぎて現実との差がありすぎると、本当は少しずつ縮まっている距離に気付くことができません。
地上から見るのと、飛行機から見るので星との距離感ちがうなぁ、とか思わないのと一緒です。
実際に才能があるのかどうかは分かりませんが、自分には才能ないのかな、、、と思うということは、初めのうちは多少なりとも自分の才能に期待していた感があります。
まだ見ぬ自分の才能を信じて、一万光年と二千光年離れた星くらいの理想をぶち上げている可能性があります。
先述の通り高すぎる理想は現実の立ち位置を見失わせますが、当初考えていた進歩がないことがセットになると、現実よりもさらにマイナスの位置にいると錯覚します。
結果、自分には才能がない、、、と気分が落ち込むことになると考察しています。
関連記事:ゆるく生きる。頑張らない。こだわりなんかは求めない。
理想が曖昧すぎる
ビッグになる!! にはどうすればいいん?
理想が曖昧すぎると、理想と現実の差が分からないどころか、まずは何をどれだけやればいいかが分からないと思うんです。
スポーツでも勉強でも仕事でも、なんでもいいからビッグになることが理想だとすると、とりあえず手当たり次第がんばることになりそうです。
行動を起こすことは大事ですし、頑張りが無駄になるとは微塵も思いませんが、効率が良いとは思えないのも確かです。
頑張っていることは間違いないので、理想と現実のギャップが埋まらないことにフラストレーションが溜まる気持ちは分かります。
でも、闇雲に頑張っても結果に結びつかないことはよくあることです。
理想のような大きなテーマは曖昧になりがちですが、もう少し肉付けして具体化したり、理想を具体性のある小さな目標に小分けしたりしてみるといいかもしれません。
努力の方向性が分かりやすくなると、頑張りの量と結果が比例しやすくなると思います。
コントロールできないことに頼っている
周囲の人や環境が理想の妨げになっていると感じているなら気持ちを切り替えることをおすすめします。
まず、周囲の人や環境は、こちらがコントロールできるものではないです。
いくらかは自分の思惑に誘導することはできますが、全てが思った通りにはなりません。
自分でコントロールできるのは自分自身だけです。
コントロールできないもの、変えられないものに神経すり減らしても自分が損するだけです。
そして、周囲の人や環境の協力は期待していいものでもないと思います。
これは、協力を無視しようという話ではないです。
周囲の協力は強力な援護射撃になりますが、協力してもらえたら有難いという話であって、協力してもらえるのは当然と言わんばかりに前提条件にすることは良くないです。
ちょっと寂しいことを言ってしまうと、周囲の人や環境のせいで理想と現実のギャップが埋められないとするなら、その理想は周囲の協力がないと実現できないものなのかもしれません。
コントロールできないことに頼る必要がある理想であるなら、「自分の努力」+「運の要素」があると自覚する必要はあると思います。
関連記事:期待するって身勝手じゃない? 期待しない・されない平穏な生き方
○理想を現実にするには運の要素もある
一人でできることはたかが知れているので、周囲の協力がないと大きな事を成し遂げることは難しいです。
人それぞれ理想は違いますが、その人にとっての大きなテーマを理想に掲げることが多いと思うので、実現するには協力がないと難しいってことも多いのかもしれません。
理想を現実のものとするには、自分自身の努力はもちろん、周囲の人や環境の協力が必要で運の要素はあるのが普通なのかもしれません。
そして、その為には周囲への感謝を忘れてはいけないことも付け加えておきたいです。
理想と現実のギャップに悩む一番の原因は己の過大評価
ギャップに悩む原因を色々と見てきましたが、全ての原因には共通点があることない?と個人的に思っています。
それは自分自身の過大評価です。
自分自身に対する評価や期待が高すぎるが故に、理想と現実のギャップが埋まらないことに苛立ちを覚えるのではないかと思っています。
明石家さんまさんの言葉に次のようなものがあります。
「俺は、絶対落ち込まないのよ。落ち込む人っていうのは、自分のこと過大評価しすぎやねん。過大評価しているから、うまくいかなくて落ち込むのよ。人間なんて、今日できたこと、やったことがすべてやねん」
落ち込むことに対する言葉ですが、理想と現実のギャップに悩むことも含まれていると思います。
自分だけは特別だ、本当はもっとできる、と言い訳がちになる自分を戒めることができるので、個人的にすごく勉強になる言葉と思っています。
改めて、理想と現実のギャップや差に悩みを持つ時の感情を振り返ってみます。
- 自分には才能がないのかも、、、
- こんなに頑張っているのに、、、
- 周りに足を引っ張られてばかりだ、、、
自分に才能があるかないかが気になるのって、自分には才能があるのではという願望から一転、なかなか理想に近付かない現実に対する感情な気がします。
才能がある人の方が少なく、大多数は才能がないなかで現実と向き合っていかなければならない事実を忘れてはダメだなと思います。
頑張りや努力は自分の道を切り開く為に重要なことですが、誇るべきことではないですし、成功を保証してくれるものではないはずです。
自分の理想に向かって努力することは誰しもがやっていることです。
周囲のせいで差が縮まらないと考えることは、自分に問題はなく周囲に責任があると考えることです。
周囲や環境がひどいかも、と思える場面はありますが、そんな時には同じ場所に留まらず飛び出してしまう方がいいですし、同じ環境に身を置き続けるということは自分も同じなのかもしれません。
現実の自分を受け入れて、自分でできることをひたむきに続けることが大事だと思います。
この話は自分を過小評価しようということではないです。
過小評価でも過大評価でもなく、今日できたこと、やったことが自分自身の現実であることを理解し、そこから学んだことを糧に研鑽していくってのがいいんじゃないかと思います。
理想と現実にギャップがあるから意味がある
理想を持つことで現実を進歩させたいという欲求が生まれます。
現実を見ることで理想を実現する為の道筋が見えてきます。
理想と現実には、もう一方を押し上げてくれる相関関係があります。
高すぎる理想は現実が見えた時に心をバキバキに折りにくるかもわかりませんが、現実に近すぎる理想だと大した進歩も望めません。
理想と現実のギャップの分だけ進歩する余地が生まれます。
つまり、理想と現実にはギャップがあるからこそ価値があるとも言えます。
したがって、理想が高すぎることは本質的には問題にはならず、むしろ現実との差が大きいので成長する余地を大きくしてくれます。
しかし、前項までの通り理想が高すぎることや曖昧すぎることは、行動を起こす人間のモチベーション低下につながります。
上手く理想と現実のギャップを利用する為に、ギャップに悩む原因や差が縮まらない原因を知っておいて、理想と現実のギャップのバランスをコントロールすることが大事です。
理想を掲げられるのは一度きりなんてルールはないので、進歩した現実に合わせて順繰りに理想を高くしてみると、いい感じに相乗効果を感じられます。
そうやって、少しずつ理想を実現していく中で、運は大事な要素だし、周囲の助けがあるからなんとかなったって部分も色々見えてくるのかなと思います。
まとめ
理想と現実にギャップは付きものです。
ギャップは合って当然だとドンと構えて毎日の自分の成長を楽しむことが肝要かなと思います。
そして、高い理想を成し遂げようという時には周囲の協力という運の要素と感謝の気持ちが必要です。
上手くいかなきゃ、また新しい理想を掲げるくらい図太い方がちょうどいいのかもしれません。
以上、最後までありがとうございます。