多分、教科書に載ってないんじゃね?って英語表現をまとめていくシリーズです。
前回
教科書に載ってなさそうな英語 “変わった熟語” 動物編 その3
今回はこちら、
Get one’s goat
怒らせる、イライラさせる
直訳すると人の羊を取る。
競走馬はヤギを取り上げると動揺するとされていて、レース前夜にヤギを盗んでライバルを負けさせようとしたことが由来とされる説が一般的です。
しかし、フランス語の”prendre la chevre”(直訳:ヤギを取る、意味:我を忘れる)が英語になったとされる説もあります。
そして、フランス語の由来はというと、家畜を取られたら怒るじゃん?というものらしい。
個人的には後者の由来が好きです。人のもの取ったら怒られるよね、普通。
He got her goat because he got her sheep.
彼が彼女の羊を取ったから、彼は彼女を怒らせた。
Eager beaver
頑張り屋、非常に熱心な人
直訳すると熱心なビーバー。
ビーバーって木切って、ダム作って、家作って働き者じゃん!!
イーガー・ビーバーって語感いいじゃん!!
っていう熱い勢いが生み出した熟語(らしい)。
He is an eager beaver impersonator of beavers.
彼は熱心なビーバーのものまね師です。
Earworm
頭から離れない歌
直訳すると耳虫。
ドイツ語の“Ohrwurm”(直訳:耳ミミズ、意味:頭から離れない歌)をそのまま英語にした言葉。
耳の中にミミズがごそごそ居座っているかの如く、同じ曲が頭の中で鳴り響くことが由来。
ニュアンスとしては鬱陶しさが込められています。だからなのか、少しグロテスクな表現。少しなのだろうか。
This ad song is stuck in my head all day. I can’t get rid of my earworm.
一日中頭の中でCMソングが鳴り響いてる、、、どうやったら忘れられんの、、、
Cat got one’s tongue?
どうして黙っているんだ?
直訳すると猫が舌引っこ抜いた?。文法的には”Has the cat got one’s tongue”。
昔のイギリスの船乗りは素行が悪いと、”Cat o’ nine tails” と呼ばれる鞭で打たれる罰を受けていました。
秘密事項の漏洩を防ぐ際には、この罰を匂わせるように”The cat”と呟かれたそうです。
そこから、口籠っているような人に、え?猫に舌引っこ抜かれた?(なんで黙ってんの?)みたいな変化を遂げた模様。
凄い含みを持たせて”The cat?”って言っても通じるのか、いつか試してみたい。
What’s wrong, cat got your tongue?
なんだってんだ、どうして黙ってんだ?
Turn turtle
転覆する、ひっくり返る
直訳するとカメをひっくり返す。
そのままです。ひっくり返ったカメは自力ではどうにもならないことから。
簡潔でいて、そして、意味は分かりやすい。合理的な表現だ。
でもね、カメに対して無慈悲すぎ。
You must wear a life jacket in case a boat turns turtle.
万が一、ボートが転覆することに備えてライフジャケットを着用してください。
次回
教科書に載ってなさそうな変わった英語 “An elephant never forgets” 他
以上、最後までありがとうございます。