逆境に強い立ち向かう必要性や意味があるのか、できることなら立ち向かうことなく避けて通りたい、そんな風に考えてしまうのが人情ってもんです。
なにせ、向かい風に全力で逆らわなければならないので心身ともに消耗の激しいことと言ったら涙ちょちょ切れます。
でも、逆境という向かい風は自然と収まってくれるものでもないですし、その先に行こうと思うのなら乗り越えないわけにもいきません。
我慢してでも逆境に体当たりしなければいけない瞬間はあるのかなと思います。
ということで、今回のテーマはどこかで立ち向かう必要があるのなら早々に逆境に立ち向かった方が楽なんじゃね?です。
- 逆境に立ち向かうことの利点
- 逆境から上手く逃げられる人は何が違うか
- 逆境へ立ち向かう方法
- 逃げることを最優先にした方がいい時とは
こんな感じの内容です。
逆境とかいう向かい風に立ち向かう
逆境に立ち向かうことに意味はあります。(と信じています。)
目の前に差し迫った脅威や問題を解決しなければ、その先に進むことが困難になるからです。
時間が解決してくれる問題であれば冷静に考えれば逆境ということはなく、I’ll be back よろしくと、後日出直して来ればいいだけなので気に病むこともないでしょう。
きっつー、、、と悩むような逆境のほとんどは、時間が解決してくれないどころか勢力を増して追いかけてきます。
ぼんやり逆境の渦中に居残るとボコボコにされますし、逃げ足が遅いとベコベコにされます。
良し悪しは別として一時的にでも逆境へ対処するには、立ち向かうか、きっちり逃げ切るかの2択になるパターンがほとんどです。
逆境に立ち向かう方が楽かもしれない
先述したように、しばしば逆境は勢力を増して追いかけてきます。
回避するなら回避するで、しっかり回避しきらないと当初は「逆境くん」くらいの勢力だったものが、「逆境さん」に進化しているかもしれません。
逃げ切る自信がないのなら最初から逆境に立ち向かっていた方が実は楽だったということもありえるということです。
逆境に立ち向かう時と逆境を回避する時の消耗具合はどうでしょうか。
仮に、逆境に立ち向かうことと回避することの時間や工数が同じだったとしたら、立ち向かう時の方が消耗は激しいです。
もし、そんなケースであれば回避する選択肢を優先した方が良いと思います。
しかし、回避する時間や工数の方が多ければトータルで考えると立ち向かった方が楽だといえます。
例えば、客先から発注されていたものの手配を忘れていることに気付いたとします。(営業マンなら誰もが(?)経験したことがある逆境です。)
当然な話、気付いた段階で立ち向かうのと遅れて対応するのでは状況のキツさが全然違います。
逃げ切ろうとしても自分だけで完結できる話ではないですし、本気で逃げ切ろうとすると仕事やーめた的な結論になります。
そして、突発的な対応は次の逆境を召喚してしまう行為になりえます。
トータルで考えると逆境に立ち向かっている方が楽な気がします。
逆境を乗り越えると成長できるかもしれない
逆境とかキツいとか感じる原因の一つに経験値が少ないことが考えられます。
未知の領域なので不安に感じてしまい実態よりも大きく感じたのかもしれませんが、乗り越えてみると大したことなかったと思えるものも沢山あります。
経験を重ねると似た状況にぶち当たった時でも動じにくくなりますし、逆境を乗り越える為にスキルアップしていることもあります。
逆境を乗り越えることで成長できるかもしれません。
逆境に立ち向かわない人は別の手段を用意している
側から見ていると逆境をのらりくらり回避している人がいて、逆境なんかに立ち向かって消耗せずにさっさと逃げた方が得なんじゃないのと考えてしまいます。
個人的には逆境に立ち向かうよりも逆境からの回避行動の方が高等技術じゃないかと思っています。
上手く逆境を躱すことができる人は立ち向かうことによる消耗を避けつつ目的を果たす別のルート、または同程度の結果を出すことができるルートを事前に準備しています。
例えば、逆境と化した得意先を回避しつつ新規得意先を用意することで全体の損失をカバーします。
つまり、色々な逆境になりそうなパターンを先読みする能力と逆境の対抗馬や迂回ルートを事前に確保する能力が必要になるので単純に逆境に立ち向かうよりも高度なスキルが求められます。
また、消耗という意味では、あらかじめ別ルートを確保するということは通常運転とは別の動きも必要なわけで、何も労力が要らないわけではないです。
逆境に立ち向かう時のような急激な消耗は必要ではないですが、先読みした行動による付加価値という意味では当然と言えば当然です。
のらりくらりと回避している人は周囲から楽をしていると見られがちですが、その実、高い先読みスキルと用意周到さを持ったハイスペックな人なのです。
逆境への立ち向かい方
できることなら逆境は回避したいのが本音ですが、前項の通り無難に回避する為には危険を察知する高い予知能力が必要です。
どんなジャンルでも確度の高い予測ができる人の方が少ないわけで、一般的に考えると逆境への立ち向かい方は知っておいて損はないと思います。
逆境を受け入れる
逆境に立ち向かえなくなる原因として、逆境をネガティブに捉えすぎているのかもしれません。
正直、大小様々逆境は誰にでも訪れるありふれたイベントです。(もちろん内容は人それぞれ違います。)
自分一人の身にそう何度も降りかかられては困りものですが、全体で考えると未だかつて逆境に出くわしていないという人を探す方が大変です。
逆境は嫌なものなのは確かですが、誰にでも訪れるものだと受け入れて必要以上に動揺しない心構えが大切です。
必要以上に動揺して冷静さを欠いた状態だと解決策が一向に見つからなくなります。
逆境を言語化する
度々当サイトで飛び交う言語化という言葉ですが、何かに対処する際には大事なことだと考えるからです。
漠然とやばい、、、と考えるのではなく、何がやばいのか、このままだと何がやばいのか、やばい原因はなんなのか、一つ一つを言葉にすることで、やばい、、、を細かいパーツにして把握できます。
逆境をぼんやりとした塊で捉えた状態で行動しても、今すぐできること、準備が必要なことがごちゃ混ぜになってしまい余計に泥沼にはまります。
対して、逆境を言語化すれば解決策も言葉にできるので具体的な行動に移しやすくなります。
周囲に助けを求める時にも状況を正確に伝えやすくなるので、周囲も何をして欲しいのかがすぐに分かる確率も上がります。
分からないことを分からないなりに言葉にする癖をつけるといいと思います。
関連記事:言語化の力と鍛え方。この想い伝われ!!って時にめっちゃ使える。
逆境の中に得意とするものを見出す
逆境という向かい風に煽られると緊張が走り向かってくる全てのものが対処しきれないと感じてしまいます。
言い切ることはできませんが、冷静に逆境の全体を眺めると自分が得意とする、対処するのに難易度が高くないものが混じっていることがあります。
どうしていいか分からないと感じたのであれば、比較的自分の中では対処ができるものから手をつけてみてはどうかと思います。
そこが突破口になって逆境を乗り越えるチャンスが出てくるかもしれません。
とりあえず逆境に突撃してみる
案外、真正面から逆境に全力で向かっていく方がすんなり乗り越えられるかもしれません。
逆境への緊張や経験の少なさから今いる状況を実態よりも大きく捉えているだけで、本当は簡単に乗り越えられるものなのかもしれません。
真っ直ぐぶつかっていくことが実は最善手なのかもしれません。
とりあえず、真正面から突撃してみると予想外の結果を得ることができるかもしれません。
もしも、上手くいかなかったとしても致命傷は避けられます。というか経験上、真正面から逆境にぶつかって悪化したことがないです。
逆境の先送りする方が勢力を拡大して追いかけてくるという特性のせいじゃないかと思います。
とりあえず突撃するという手段を用意しておくことも考えてみてはいかがでしょうか。
関連記事:初めての海外駐在 勢いが大事なとりあえず話せる言語学習
周囲の人の力を頼る
一人で考えるより周囲の協力を得た方が打開策は浮かびやすいかもしれません。
三人寄れば文殊の知恵(頼っているのに表現が失礼かもしれませんが、、、)とはよく言ったもので、特別な力がなくても思いがけないアイディアを得られるかもしれません。
また、時間と火力が必要な作業は当然人数が多い方がいいです。周りの人に協力してもらえば逆境から早く脱出できたり、事態の悪化を防いだりできます。
周囲の協力は逆境に立ち向かう上で強力なサポートとなります。
この時、なかなか逆境を周りの人に相談できないことがあります。周囲を不快にさせるかもしれない、自分の評価に影響するかもしれないなど、ちょっと蓋をしておきたい理由が色々あるからです。
もし、秘匿している逆境が懸念した通りの影響を及ぼすならば、早々に伝えることをおすすめします。
逆境は時間が経つほど勢力を拡大するので、自分が想像していた以上に立派な悪影響へと進化を遂げてしまいます。
この辺りは仕事でミスをしてしまった時と同じ効果です。
関連記事:【仕事のミス防止策】ミスが起きても諦めるな!! ピンチはチャンス
逆境には立ち向かうけど脅威からは逃げる方がいい
逆境には立ち向かった方が楽かもという内容でしたが、どんな困難にも立ち向かう必要があるわけでもないと考えています。
極論ですが、立ち向かうことによって命や健康など大切なものを害する可能性があるなら、どんな手を使ってでも逃げ切ることを優先すべきです。
それはもはや逆境や向かい風なんかではなく脅威です。
逆境に立ち向かった方がいいかもと考えている理由は未来につながる可能性があるからです。
逆境に立ち向かった方が回避するよりも消耗がトータルで少ないかもしれない。
逆境を乗り越えれば成長できるかもしれない。
「消耗が少ない方がいい」「成長できる方がいい」、これらは未来につなげていくことをイメージした考えです。
立ち向かうことによって未来が脅威に晒されてしまうのなら上記のメリットなんて無意味です。
逆境なのか、それとも脅威なのかを見定めて、本当に「やばい」時には最優先で逃げましょう。
まとめ
最後に逆境に強い、立ち向かうことのポイントをまとめます。
- 逆境は放置しとくと勢力を拡大してくる
- 逆境から逃げ切ることは高等技術
- 冷静になれば案外大したことじゃない
- 脅威に対しては真っ先に回避行動
できれば遭遇したくない逆境ですが、乗り越えた後には成長した自分が待っていると思います。
少しでも逆境を乗り越えるのに役立てたら幸いです。
以上、最後までありがとうございます。