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海外 雑記

教科書に載ってなさそうな変わった英語 “Hot potato” 他

多分、教科書に載ってないんじゃね?って英語表現をまとめていくシリーズです。

前回

教科書に載ってなさそうな変わった英語 “An elephant never forgets” 他

今回はこちら、

Hot potato

(誰も触れたがらない)厄介な問題

直訳すると、熱々の芋。あっつあっつの芋。

由来は1800年代に使われていた “Drop like a hot potato”(さっさと人間関係を断つ、さっさと物を捨てる)からで、元々は「熱々のポテト持ってたら自分の手を火傷しちゃうよね?さっさと捨てよ?」というド直球な言い回しだったようです。

その後、“Hot potato” だけで「厄介な問題」という使われ方をするようになったと。人間の欲望によって熱々にされただけなのに厄介者扱いされてしまう芋。我々は業の深い生き物なのかもしれない。

チャーミングな字面に見えなくもないですが、政治などのシリアスな場面でも使われる意外性溢れるワードです。

例文

We all agreed gentlemanly that we would rid of this hot potato and go for a drink.

我々は紳士的に「この厄介ごとはなかったことにして、飲みに出かける」という合意形成を結んだのだよ。

Turn over a leaf

心機一転

直訳すると、新しい葉っぱをひっくり返す。

実際に葉っぱをひっくり返すと季節によっては沢山虫が見つかりそうです。虫嫌いな人には心機一転どころではなさそうですが安心してください。“a leaf” とは本のページのこと。

古英語では本のページのことを “leaves” と言っていたそうで、「真新しいページをめくる」と「気持ちを新たにする」を掛けた表現です。日本語でもそうですが、昔の人は詩的な表現がお上手。

例文

He had decided to turn over a leaf by waking up early, and he ended up going back to bed after turning it off. YES, HE MADE IT.

彼は早起きを決心してちゃんと起きてから目覚ましを止めてベッドに戻ったんだ。そう彼はやったんだ。

Kick the bucket

「死ぬ」の婉曲表現

直訳すると、バケツを蹴る。

穏やかじゃない意味ですから、由来だって穏やかじゃありません。

絞首刑に処される囚人が立っているバケツを蹴って刑が執行されたからとする説、古くは “Bucket” には梁の意味があり屠殺場では家畜を梁からぶら下げていたからとする説、などなど諸説ありますが、どれもこれも穏やかじゃありません。

ちなみに、“Bucket list”(死ぬまでにやりたいことリスト)という使い方もします。モーガン・フリーマンとジャック・ニコルソンが出演した映画「最高の人生の見つけ方」の原題が “The Bucket List” でした。

例文

I want to kiss the most beautiful girl in the world before I kick the bucket!!

生きてるうちに世界一の美女にキスしたいぜ!!

Have two left feet

ダンスが下手、不器用

直訳すると、左足が2本。

直訳から意味がある程度想像できそうな表現です。

両足とも左足だとバランス取るの難しそうですし、ダンス踊るの大変そうですし。で、転じて不器用という意味にもなったという流れもイメージ湧きますし。

ところがどっこい、元々の意味は真逆だった?と言われている表現でもあります。

古来バレエダンサーは左足でリードするのが基本で、どちらの足でもリードできることは高い技術の証明だったそうなんですね。つまり、「両足とも左足のようだ」と誉めていたと。

意味が時を経て真逆になる現象って数々の言語で観測できます。もし上記の説が本当なら同じ感じなんですかね?

ちなみに、私はバレエ専門家ではありませんし、自分なりに調べただけなので間違っているかもしれません。その時はごめんなさい。

例文

I laughed up my sleeves because Dekisugi had two left feet, and he fell over right in front of her at the dance party last night!!

出来杉の奴ダンスが下手くそ過ぎて昨日のダンスパーティーで彼女の前ですっ転んでやがったから、ほくそ笑んでやったわ!!

Make a pig’s ear of something

台無しにする、しくじる

直訳すると、何かから豚の耳を作る。

度々このシリーズでは動物さんたち(主にゾウさん)が不当な扱いを受けていますが、今回の被害者はブタさんです。

昔のイギリスの食肉加工所では豚の耳は無価値な部分だと言われていたそうです。この辺諸説あるものの「豚の耳は無価値」という点だけは断固として一致しています。なんでだよ!!ミミガーとかうまいじゃん!!

心苦しいですが豚の耳は無価値という扱い。そして、いかなる素材を用いようと無価値な物を生み出しては台無しと言わざるを得ない。そんな悲しい表現です。

ちなみに豚の耳を使った別の表現に、“You can’t make a silk purse out of a sow’s ear”(豚の耳からシルクの財布は作れない)というものがあります。豚の耳が無価値という理解があれば説明不要ですが、豚の耳以外でも無理だよね?なんで豚だけそんな扱いなん?

例文

I was supposed to make a steak with premium branded beef, but I really made a pig’s ear of it. It turned as black as coal because grilled too long.

高級ブランド牛からステーキを作るはずだったんだけど台無しにしてしまった、、、焼き過ぎて真っ黒焦げにしてしまった、、、

以上、最後までありがとうございます。

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