優柔不断ってネガティブな印象を持たれがちですが、悪いことではないとは思うんですよね。
不確定な未来をあれこれ考えられる人とも言えますから。
とはいえ、物事には期限がつきもので、どこかで決断しなければいけないわけで、いつまでも悩んでばかりでは流石に支障が出てしまいます。
ということで、優柔不断の解決策が今回のテーマです。
情報の取捨選択はさることながら、最悪への対処がイメージできれば悩みは最小限に抑えられます。
何より、どんな選択肢であっても未来は不確定であり、自分の選択が正しかったと思えるように日々を大切にすることが我々にできる唯一のことなんじゃないかと思います。
優柔不断ってなんだろう
ぐずぐずして、物事の決断がにぶいこと。また、そのさま。▽「優柔」はぐずぐずしているさま。
引用:goo辞書 – 優柔不断
意味を調べると上の意味のようです。おもっくそネガティブワードとして表現されています。
しかし、長所と短所は表裏一体。ポジティブな面も備えています。
すぐには決断せず悩むということは、慎重な性質だと言えます。
より良い選択肢はないか、決断によってもたらされる最悪のケースは何か、など様々なことに考えを巡らせることができます。
必ずしも優柔不断が悪いということではないというのが個人的な考えです。
じゃあ、なんで今回のテーマが優柔不断の解決策なのかというと、何事も偏ることは良くないとも考えているからです。
優柔不断の性質として、大きな失敗は即決よりは少ないですが、チャンスを活かせる確率が低くなってしまいます。
チャンスが訪れる回数は有限で、いつまでも留まってくれません。
限られた時間で不確定に対する決断が必要になる時はあり、優柔不断のままではいられない時があります。
何もかも即決する。または優柔不断になる。そうではなく両方できるようになると意外と便利なのだと思います。
優柔不断の原因
優柔不断、あれこれ迷う原因は、分からないことを決断するからに尽きます。
具体的に分からないことは何かというと次の通り。
- 未来は分からない
- どの情報が信頼できるか分からない
- 責任への対処が分からない
- 自信がない(分からない)
未来は分からない
決断によって得られる結果は未来の出来事なので、決断する瞬間には結果は分かりません。
分からないことを決断することは、深く考えれば考えるほど勇気が要ります。
優柔不断な人は、即決する人よりも深く考えてしまう傾向にあるので、より勇気が必要です。
分からないことを決断するには多少なりとも勇気は必要ですが、勇気のおかわりが必要になるほど考え込むと優柔不断になってしまいます。
どの情報が信頼できるか分からない
決断する為の情報を集めすぎると、どの情報を信頼するかという準備段階での決断が必要になります。
例えば、車の購入を検討しているとします。
車のような高額な買い物は失敗した時のダメージが大きいので、慎重に様々な情報を集めたくなるのが人情です。
試乗などの現物確認はもちろんのこと、購入者の口コミなども検討材料として集めるでしょう。
十人十色、高評価・低評価の意見が入り混じることは普通なのですが、車選びに失敗したくない思いが働き、今度はそれぞれの評価の信頼性を調べる旅が始まります。
次々と見つけた情報の信頼性を調べることになり、マトリョーシカの如く同じ作業を延々と繰り返すだけで、一体どの情報を信頼すればいいかという全く別の決断を自ら作り出すだけです。
重要な決断であればあるほど、情報収集は大切なことですが、自分の中での基準がないと情報に左右され続け、優柔不断になってしまいます。
責任への対処が分からない
優柔不断になる理由の一つとして、失敗した時の責任が怖い・取りたくないというものもあるでしょう。
決断に対する責任は少なからず発生します。
先述の通り、決断は未来という不確定なことに対して行うので、分からないことへの責任は取りたくないという気持ちが働いてしまうのかもしれません。
この手の不安は、仕事のような結果責任を求められる場面で生じることが多いです。
しかし、責任に対する認識が組織含めて誤認してない?と感じます。
一つは、立場に応じた責任がそれぞれ発生するだけということです。
会社であれば最終責任は社長にあります。決断したからといって、その一切の責任を負う義務はありませんし、要求される謂れもありません。
もう一つは、決断しなかったとしても同意したという責任は生じます。
組織や立場で責任の重さは違いますが、決断しないからといって全く責任がないわけではありません。
決断に限らず、行動全てには責任が伴います。決断に対する責任ばかりに目が行くと優柔不断になってしまいます。
自信がない(分からない)
自分の決断に自信がないからと優柔不断になる場合があります。
結果に対して自信がないまま決断をすることは難しいと感じる気持ちは理解できます。
ただ、ここでいう自信とは何を表すのかを一度考えてみることは大事です。
繰り返しになりますが、決断は未来に対して行います。
確信が持てないのは当然で、多くの決断は確信がないまま行われます。
決断に自信が持てるだけの情報を集めようとしても、先述の通り情報に対する決断が必要ですし、その決断には自信は持てるのでしょうか?
確信とまでいかなくても、90%、80%の確率で、、、と考えてみても、その数字の根拠は何なのでしょうか?
未来に対する自信とは、どこかで強がりに近いものが必要なのかもしれません。
むしろ、不確定の未来に対して100%と言い切れる方が不安になります。
自信を持てるまでと時間を掛けるほど、優柔不断に拍車がかかります。
優柔不断でない人ってどうしてる?
優柔不断の解決策のヒントとして比較的決断が早い人の行動が参考になります。
優柔不断でない人って、どうやって不確かな未来に対して決断しているのでしょうか。
- 根拠がなかろうが成功すると信じきっているから?
- 結果がダメでもどうにかする自信があるから?
- 決断しないと前に進まないから?
上記のような考えを持っている人はいるかもしれませんが、一番の理由は自分が思う最悪には至らないかが判断基準だからだと考えます。
もちろん、より良い結果が出るように計画や行動はしますが、未来は分かりません。
思い描いた通りの結果になるとは限りません。
しかし、最悪に至る確率はほとんどないだろうと判断できれば、期待値的にはプラスだと考えられるので、決断できるのではないかと思います。
良い結果が目指せる可能性があり、かつ最悪は避けられそうならOK。
挑戦が一度きりではないと考えれば、最終的な総合結果は良さそうな気がします。
優柔不断の解決策
決断できるようにするには、下記のことを実践することです。
- 受け入れられる悪い結果を考える
- 些細なことは気にしない
受け入れられる悪い結果を考える
優柔不断の性質があるとすれば、より良い結果を求めて試行錯誤しているということでもあります。
それでも、最悪の結果が頭をよぎる。
そんな時には、想定する悪い結果は果たして本当に最悪の結果なのか考えてみるといいかもしれません。
悪いイメージばかりが先行して、よくよく考えてみると良くはないけど、挽回できる、もしくはチャンスがまた来そうな結果かもしれません。
先述の通り、決断が早い人でも、その決断の判断が正しいかどうかは分かりません。
決断にはリスクは付きまといます。
しかし、自分が思う最悪にはなりそうもない。チャンスは再び訪れそうだ。悪くとも受け入れられそうだ。良い結果が得られる可能性と差し引きすれば得だと考えられるかもしれません。
一つの決断だけに着目すると難しく考えてしまいそうですが、決断は一度きりではありません。
失敗もあるけれど、成功することだってあるわけで、総合的に良い結果が積み重なれば、一つ一つの決断が間違っていたとは言えないのではないかと思います。
未来は分かりませんが、それは良い結果だけに対してだけではありません。悪い結果にも等しく言えることです。
期待値的な考え方をすると決断することが少し楽になります。
些細なことは気にしない
些細なことを気にしない。つまり完璧を求めないことは優柔不断から脱却する解決策です。
下記の効果が期待できるからです。
- 悪い結果候補を減らせる
- 集める情報を絞り込めるので迷いが減る
完璧を求めすぎると些細なことまで等しく重要視しなければならず、悪い結果の可能性が無限大です。
しかも、確認したい情報が増えるので、情報を選択する決断が必要となり、優柔不断の沼にしっかりハマります。
現実は細かいイレギュラーは山ほど起きますし、そのほとんどが客観的に見ると些細なことに過ぎません。
満点を目指すのではなく、最低限どこまで達すれば受け入れられる結果になるか加点方式で考えてみましょう。
基準に上がらないものは、どっちに転んでも受け入れられることなので気にする必要はなく、考える必要もありません。
決断までのスピードが上がり、優柔不断から脱却できます。
決断が正しいかなんて自分次第
どれだけ決断に迷おうと未来のことは分かりません。
そもそも正しい決断なんてないんじゃないかと思います。
決断の瞬間は、受け入れられる・納得できる選択をするだけで、結果はその後の自分次第です。
決断はあくまで行動指針になるだけで、その後の行動がダメダメならば良い結果は出ませんから。
後で振り返った時に、選んだ道が正しかったと思えるように日々の行動を大切にすることだけが、確実にできる唯一のことです。
まとめ
優柔不断は思慮深いという長所があるので、一概にネガティブに捉える必要はありません。
ただ、いつまでも決断を先延ばしはできないので、どこかで決断は必要です。
結果が分からないと決断に迷う時は、受け入れられる最悪はどこなのかを基準にすると決断のハードルが下がります。
後で振り返った時に、あの決断が良かったと自分が納得できれば全部正解です。
自分の決断が正しかったと思えるよう日々成長していけるようにしたいですね。
以上、最後までありがとうございます。