最初から完璧を目指すと碌なことねーよっていうのが、今回のテーマです。
もちろん完璧でなくてはならない場合もありますが、それを全てに適用しようとすると思いがけないつまずきに出くわす時があります。
自分が思う完璧は実は自己満って話だし、相手の意図を汲み取ってやれてるかって話だし、完璧を求めて煮詰まるくらいなら、ほどほどのところで、一旦確認してもらっときゃ良かったなって経験からのお話です。
こんなことが分かります。
- 完璧じゃないものを出して大丈夫なの?
- ほどほどの出来って、どうすればいいの?
- 完璧じゃないって、雑ってことではないの?
当ブログの下記記事にも重なることが多いので、お時間あったら一読ください。
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完璧って何基準?
完璧って、誰の何を基準にしたものなのかって話です。
具体的な仕様が決まっていたり、契約上の基準を満たしたりと客観的に判別出来るもの以外で、完璧って何さ?と疑問に思うことってありませんか?
自分では完璧って思って完成させても、依頼者からは完璧でないかもしれないです。そんな時の完璧って外からの評価としては自己満足になってしまうかもしれません。
相手の意図を汲み取って、それを落とし込む作業は必要です。一度で完璧に仕上げるって誰の何を基準にしたものなのかは考えた方が良さそうです。
それに、自分の中での完璧っていうのも、「今の自分基準」だってことも重要です。
日々、自分の考え方は色々な影響を受けて変わっていくものですし、自分が成長していくと、過去の自分の完璧さっていうのは大したことねーよって話になると思います。
基準が曖昧で、かつ一時の完璧さに時間掛けてももったいないです。
完璧にこだわるデメリット
デメリットをざっくり言ってしまえば、限りあるリソースの大半を注ぎ込むことになるってことです。
しかも、時間に関していうと限りがある上に止まってもくれないです。完成度にこだわり過ぎて締め切りギリギリの一発勝負なんてこともあり得ます。
時間が掛かりすぎる
完成度とスピードを両立出来れば問題なしですが、そういうケースは稀です。
仕事の完成度も重要ですが、それ以上にスピードって大事です。特に移り変わりの激しい現代社会では、今日良いと思ったものが、1ヶ月後、下手したら半月後にはダメになっている可能性があります。
タイミングを逃すとせっかくのアイディアも無駄になってしまいます。
また、完璧な成果物でも新しいアイディアが浮かぶ可能性はあるわけで、締め切りギリギリだと追加する時間が限られます。
完璧だと思ったものでも、それは今時点での話で物事は進化していくものです。
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方向性が違った時の労力
これ違うんだよなぁ、、、
ゴリゴリに時間掛けて完璧だ!! って仕上げた後に、こんな言葉を掛けられたら失神しそうです。
完璧というのが、案外「自分にとって」の完璧であることが多いです。
依頼する人は自分ではないわけで、相手の意図を正確に読み切るというのは難しいですし、なんなら頼んだ本人も頼んだ段階ではぼんやりとしたイメージしかないことがまーまーあります。
叩き台を提示することで相手もイメージが具体化されて、より詳細な要求をしてくれるので、一人で作業に没頭するより効率的に求められている完成形に近づけます。
初めから完璧を目指そうとすると、目的地が実はぼんやりしている中での不要な労力を消耗することになります。
他のことが出来ない
完璧を追い求めて作業をするくらいなので、自分の多くのリソースを消費することになります。
時間、体力、思考力など、他のことに自分のリソースを割くことが出来ないので、総合的に見た時に大した成果を生み出せなかったりします。
仕事に限らず、なんでもそうだと思うんですが、一つの物事で完結することってなくて、小さい積み重ねの連続で大きなことを成し遂げていくと思います。
そんな中で、今目の前にあることだけに心血注いでたら、とてもじゃないけどやりきれないわけで、ほどほどに悪くないで良し!! に出来ないのは大変じゃないかと思います。
ほどほどで大丈夫な理由
完璧じゃないとマズいってものもあります。もちろん。
全てほどほどで良いって話ではなくて適宜やろうぜって話です。
じゃあ、ほどほどで大丈夫な物事って何よ?理由は?ってことなんですが、大丈夫な物事は経験しないと分からんです。業界によっても違うでしょうし、ものによっては顧客とも、まずはほどほどからでOKな場合もあります。
カチッと決まってなくても動ける、動きの中でゴールや完成形が変化するもの、一番伝えなきゃいけない部分、提供しなきゃいけない部分を優先的に決めておけば大体はOKじゃね?って感じです。
これは、経験や知識を得て色分けしていくことになるので、分からないうちは初めに聞いてみたらいいと思います。
んで、ほどほどが大丈夫な理由ですが完成形が定まってない、核心の部分を最初に共有したいという場面で、他のもの要る?ってなるからです。
欲しいもの以上の情報や成果が同じ位の時間で仕上がるなら話は別ですが、そうじゃないなら欲しいものが来るのが遅いってだけのことです。
完璧でなくてはならないものがあるのは間違いないですが、完璧でなくてもいいものがあるのも間違いないです。
ほどほどで上手くいくコツ
ほどほどって、雑とか手抜きに思われない?って心配があると思います。
何も考えないで、ほどほどの出来で提示すればその通りです。
次のことを意識して行うと、相手もほどほどの意図を感じてくれやすいです。
スピード命
ほどほど、言い換えてしまえば完璧ではない状態で成果物をお披露目することは大丈夫なのかと心配になる気持ちは分かります。
ほどほどの完成度なのに時間掛ければ、え!? こんな出来なの、、、と思われるかもしれません。
しかし、スピード感あふれる勢いで提出すると印象はガラリと変わります。時間を意識した仕事をしていると評価されますし、相手もまずはほどほどで出してきたなと意図を理解してくれます。
相手にとっては、ラフでもいいから大まかな数字を掴みたい、全体像を把握しておきたいとか別の目的があるかもしれません。
スピード感のある行動は相手に安心感をもたらす効果もあります。
もし完璧主義の人で、うーん、、、と感じる人は、タイムマネジメントを完璧に行なったと考えればどうでしょうか?
時間は皆平等の有限なリソースです。完成度が完璧な仕事もカッコいいですが、タイムマネジメントの観点からは完璧ではないかもしれないです。
どっちに重きを置くか視点をズラして見てみてもいいかもです。
ホウレンソウ!!
途中経過でホウレンソウ!! をかましましょう。
途中で依頼者とのホウレンソウは効率の面でも信頼関係の面でもメリットがあります。
相互理解を図ることで、やりたいこと、やっていることの確認ができるからです。
○方向性の確認
まず、方向性の確認が出来ます。途中で確認することで修正や調整が最小限で済みます、結果的に効率アップに繋がります。
また、相手がツッコミたがりな上司だったりすると、途中経過で都度突っ込んでもらうことで、最後のどんでん返し対策にもなります。
○進捗報告
依頼者からすると全く連絡がないと日に日に不安になります。その結果、どうなってる?と頻繁に確認されるかもしれません。
相手が不安に感じてるとも知らず、頻繁に確認されると、自分にとっては信頼されてないのか?と逆ギレしてしまうシチュエーションも。
方向性の確認と一緒に進捗状況を見せることでお互いに信頼関係が築けます。
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数字だけはきっちり
ほどほどと雑さは紙一重になる時があります。スピード命のほどほどの報告をして間違いだらけだと、その評価は一転して雑な仕事になってしまいます。
ほどほどの進捗報告でも、報告内にある数字だけはきっちりチェックしましょう。
なぜなら、客観的に内容を判断する材料として、多くの場合数字が重要視されるからです。例えば、予算だったり、損益だったり、まず最初に確認するのは数字ですよね。
最初に確認するポイントが一番重要視されている所なので、ほどほどの報告でも数字だけは正しいかをちゃんと確認します。
そこさえ合っていれば、誤字脱字や資料の体裁が整っていなくても、まだまだ途中経過だしと大事にはなりません。
依頼者は、報告そのものだけでなく、こちらの仕事ぶりが意図的なほどほどなのか、単に雑なのかを客観的に測れる数字を通して見ているということを意識するのがコツです。
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ほどほどと雑は紙一重
繰り返しですが、ほどほどでもOKっていう意味はテキトーだったり雑だったりしても大丈夫って話ではないです。
ほどほどとは全てを完璧にする必要がないって意味です。
しっかり仕上げなければいけない核心部分を先に提示して、依頼者や周囲の思考を促して、より良いアイディアや物に効率よく仕上げていこうぜっていう話です。
その為にも、周囲が思考する為の材料はしっかりと揃えておかなければいけないですし、核心部分にミスがないように完璧さは求めようぜってことです。
それ以外の部分は、ほどほどで大丈夫。なんなら提示する時の資料が手書きですらいい時だってあるよねってことです。
まとめ
何事も臨機応変にってわけで、全てが完璧である必要はないよねって話でした。
本当に必要なことを優先的に仕上げていって、イメージを全体で共有して方向性を確認したり新しいアイディアを促したりする方が、一人で完璧を目指すよりもずっと楽で効率的だと思います。
ってことで、最後にほどほどで大丈夫にするコツをまとめます。
- スピード命
- ホウレンソウ!!
- 数字だけはきっちり
一人で煮詰まってしまうと自分にとってもメリットは少なめです。
少しだけ気持ちを軽くして、ほどほどでも良くね?の精神を持ってみては如何でしょうか。
以上、最後までありがとうございます。