子どもの習い事を通じてルーティンが与える影響って大きいなぁと感じた話です。
ルーティンがあると集中力ややる気が高まりますよね。
ざっくりまとめると、
- 以前、子どもが英語教室に通っていて、そこでは簡単な導入部分の後に歌とダンスをするルーティンがあった
- 子どもはシャイな性格で、いつも開始直後はなかなか授業に入り込めないのだが、お決まりの歌とダンスをきっかけに授業に熱心に参加できるようになった
- ルーティンがあると集中力を高めたり、やる気のトリガーになってくれたりする効果がある
- 特にルーティンがこれからの行動と関連している動作だと手っ取り早く効果を感じられる
- とりあえず作業に取り掛かりたいという時には、簡単な動きを取り入れるようにしています
ルーティンが英語教室のやる気スイッチになっていた
我が家の一番上の子どもは小さい頃は結構シャイな性格でした。
いつもは元気よく児童館や公園で遊んでいるのですが、ちょっと混んでくると少し面食らうみたいなところはちょくちょく観測できました。
もちろん、どんな性格にも良さがあり心配というわけではなかったのですが、当時は待機児童というやつで保育園に通えておらず、同年代の子たちとわいわいする機会を用意してあげられないことは親として少し気がかりでした。
もしかしたら同年代の子と触れ合う機会を設けてあげられないことが引っ込み思案の遠因なのかなぁとも思っていました。
家族であれこれ考えていると、近所の英語教室が少人数の幼児用クラスを日曜に開設するらしいという情報を耳にします。
大人数の場はストレスになる心配がありましたし、仕事の都合で日曜が最適な我が家にとっては渡りに船。うちの子に合わないようなら退会すればいいし、まずは機会を作ってみようと入会してみました。
こうしてうちの子の英語教室ライフが始まったわけですが、当初は教室に入ろうとしなかったり、授業中は親にしがみついたり、なかなか英語教室に馴染めませんでした。
正直この辺は想定内で、「少しずつ慣れてくれたらなぁ」「ストレスになりそうなら退会かなぁ」とか考えていたのですが、それほど間を置かずに変化が見られました。
この英語教室、まず導入としてその日のテーマに沿った簡単なゲーム、その後お決まりの英語の歌とダンス、再びゲームを通じて英語学習、という流れが固定化されているのですが、この「お決まりの歌とダンス」がうちの子にはやたらと刺さったようで、曲が流れるや否やテンションが急上昇、そのまま一気に授業を駆け抜けられるようになりました。
けれども、到着直後は教室に入ろうとしない、導入部分のゲームでは親から離れようとしない、という状況は変わらぬまま。
これって、「お決まりの歌とダンス」というルーティンが、うちの子にとっての英語教室のスタートラインだったからだと思うんです。
- 一旦英語教室から離れると気持ちはリセットされ、次の授業ではゼロ地点からのスタートだった
- 導入のゲームのゲーム性自体は大きく変わらないものの、テーマによって絵や色が変わるので同じゲームとは感じない、必ずテンションを上げてくれるものとは限らない
といった感覚だったのだろうなと。
一方、「お決まりの歌とダンス」は毎回全く同じです。
単純に楽しいというのもあるでしょうが、後半のゲームには率先して参加していたことを考えるとゲームにも楽しいという感覚はあったと思います。
そうなると、やはり違いは毎回同じかどうか。
- 徐々に慣れてきて余裕を持って歌とダンスに集中できる
- 適度な運動が集中力を上げてくれる
- 先生や友達と一緒に行うので、その後の授業も一緒に参加する流れができる
- 「お決まりの歌とダンス」の後に授業が繰り返され、授業参加の合図という機能を持つ
という効果が期待できそうです。
英語教室に確認したわけではありませんが、意図的にルーティンとして歌とダンスを行っていたのだろうと個人的には確信しています。やっぱりプロは凄いですね。
ルーティンと次の行動を紐づけることが重要
ルーティンの仕事や勉強前に集中力を高めてくれる、やる気のトリガーになる効果は広く認知されていると思います。実践されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ルーティンの中身は人それぞれです。本人が気分良く次の行動に移行できれば良いだけですから、これといったルールなんてものはありません。
ただ、効果が高いルーティンには、次の行動に関連した何かが付与されているという共通点があると感じています。
例えば、コーヒーを飲んで気持ちを整えるという定番ルーティン。
このルーティンで効果を発揮されている人は、「成功するイメージ」とか、「全体像をダイジェスト」とか、「力をためるイメージ」とか、これからの行動に関連する何かしらを思い浮かべながらコーヒーを飲んでいるのではないかと推察します。
私はこの類のルーティンが難しくて正直使いこなせません。集中力は高まっても、やる気のトリガーにはできなくて。
「ルーティンの動作」と「次の行動の動作」に関連性がないと、ルーティンから次の行動に移行している最中に気持ちがリセットされてしまうんですね。なんかイメージが初期化されてしまう感じです。
勝手な想像ですが、この手のルーティンで効果が発揮できる人は、頭の中だけで物事を組み立てられたり、整理整頓できたりする人なのかなと思っています。
何をするにも書き出さないと始まらない私にはとっても難しい。
なので、私の場合はパソコン開いて、メモ開いて、思い浮かんだアイディアや疑問を打ちまくるというルーティンを行っています。
とにかくキーボード叩くという動作でやる気トリガーを引いたら、そのままの流れで作業に移行します。実際の動作に切れ目がないのでリセットされる心配がありません。私にとっての「お決まりの歌とダンス」です。
ちなみに、後から見返せばアイディア帳になるし、調べたかった疑問を忘れることもありません。AIのおかげで支離滅裂な内容も簡単にスッキリまとめてくれるので本当便利になりました。
ルーティンは本人の集中力ややる気が出ればなんでもOKなわけで、やり方はいくらでもあると思います。
もしも、いまいち今のルーティンが嵌まらない場合は、ルーティンと次の行動の動作が自然な流れで繋げられるようなものを探してみると良いかもしれません。
余談ですが、うちの子には刺さらなかったですが、英語教室の導入のゲームも狙いとしては子どものやる気スイッチを入れる為だったんじゃないかなぁと思います。
刺さる子がいれば刺さらない子もいる。だから、歌とダンスも用意しておいて、隙を生じぬ二段構え!!!にしていたんだと思います。
以上、最後までありがとうございます。